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    うたから生まれた考え事。いろんな角度から見た世界。

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ぴよりーの育児奮闘記「抱きしめられたい」

0歳最後の日が終わった。 次に目を覚ますと、ぴよりーのは1歳になっている。 1年前、ふにゃふにゃだったぴよりーのは、今となっては数歩ではあるけれど歩けるようになった。 ものすごい進化だと思う。 一方そのころ母は… 何も進化していない気がする。 めまぐるしい息子の成長に、母は心も体もついていけていない。 昨日こうだったじゃん!が、通用しないのだ。脳の老化だろうか。 1年ぴよりーのと一緒に過ごし、ミニ人間を育てると言うのは、想像以上に過酷なことだと知った。 想像

    • ぴよりーの育児奮闘記「あれっ」

      Xの世界が混沌としていて息が詰まるので、少し距離を置いている。 その代わりに、つぶやき程度の文字数の出来事をここへ。 ぴよりーのが歩いた。 予感はあったが、突然のことで驚いた。 成長。

      • ぴよりーの育児奮闘記「できないことはないよ」

        ぴよりーのは左耳が小耳症。外耳道が閉鎖して(穴が塞がって)いる。 よって左耳はあまり聞こえず、正常な右耳に頼って生きている。片耳が正常であれば日常生活には支障なく、言語の発達にも影響はしないらしい。 というわけで、ぴよりーのの右耳の聞こえは生きていく上でとても重要となることもあり、年に1回か2回は大きな病院で聴力検査をする。 先日、その検査へ。 聴力検査というと、ピーとかポーとかいう小さな音がヘッドホンから聞こえたら手元のボタンを押す。という検査が思い浮かべられるが、

        • ぴよりーの育児奮闘記「風邪っぴきさん」

          生後9か月。ぴよりーのは人生初の風邪をひいた。 父が軽い咳をし始めて1週間後、ぴよりーのも徐々に咳をし始めた。 ぴよりーのが人生初の風邪ということは、母にとっても初めての我が子の風邪。パニック状態だった。 何においてもすぐに病院へ行く母。 咳が出る。病院へ。 咳が治らない。病院へ。 咳が酷くなった。病院へ。 熱が出た。病院へ。 吐いた。病院へ。 夜中に起きてしまうほどの咳や、寝苦しそうな鼻水。発熱でいつもより元気がない姿や、噴水のような嘔吐。 全てが初めて

        ぴよりーの育児奮闘記「抱きしめられたい」

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        • ぴよりーの育児奮闘記
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        記事

          ぴよりーの育児奮闘記「DOYA」

          つかまり立ちなんてお手のものになったぴよりーのは、ついに立っちのシステムを見つけた。 つかまり立ちをして手を離してみたり、床にしゃがんだ状態からグッと立ち上がってみたり。グラグラではあるものの、調子が良ければ10秒ほど立っていられる。 いつも楽しそうに立っちをするぴよりーの。どうやら立った時に大人が喜ぶのを見るのが楽しいらしい。 「ぅわー!ぴよちゃんすごいねぇー!立っちできてるぅー!!」 と、立ち上がるたびに大人は拍手喝采。それに快感を覚えたようだ。ニヤニヤが止まって

          ぴよりーの育児奮闘記「DOYA」

          ぴよりーの育児奮闘記「どこもかしこもドリカム」

          少し前から "つかまり立ち" に夢中のぴよりーの。 最初は父や母の体につかまってえんやこらと立っていたのが、みるみるうちにいろんな場所をつかまりスポットにしてスッと立ち上がるようになった。 先日から、数歩ではあるものの "つたい歩き" も始めている。 そんなぴよりーのは、壁に手をついて立ち上がるのが得意。そして、まるで向こう側に何か訴えるかのように壁をペチペチ叩く。 暇さえあれば、あっちでペチペチこっちでペチペチ。 父はその行為を「ドリカム」と呼んでいる。 おそら

          ぴよりーの育児奮闘記「どこもかしこもドリカム」

          ぴよりーの育児奮闘記「経験者の第六感」

          妊娠、出産、育児というのは、身近な存在でいうと自分の母、祖母は絶対に経験している。120%胸を張って言える。 どこでそうなるのか、はたまた元からそうだったのかはわからないが、そんな諸先輩方には "第六感" もしくは "第三の目" のようなものが備わっているらしい。 妊娠27週の終わり頃、私は早めに帰ってゆっくりしようと、一般的にはまだ早い時期に里帰りをした。 せっかく私が帰っているのならと、同じくらいのタイミングで祖母も数日実家に泊まりに来た。 久々の再会。お腹の大き

          ぴよりーの育児奮闘記「経験者の第六感」

          ぴよりーの育児奮闘記「今日も息子は旅に出る」

          赤ちゃんって寝相が悪くて、寝返りし始めたあたりから気付いたら横になってたり180度回ってたり、ゴロゴロ移動して全然違う場所にいたりして、可愛いけど大変! 的な情報を見たことがある。妊娠中に。 最初それを見た時、全く意味がわからなかった。 寝てる時に180度回るってどういうこと。移動するってそれもう起きてますよね。と、思っていた。 出産後、母の布団とぴよりーのの布団を並べて寝る日々。首が座っても、寝返りができるようになっても、ずり這いをし始めても、ぴよりーのはじっとその

          ぴよりーの育児奮闘記「今日も息子は旅に出る」

          ぴよりーの育児奮闘記「そして母は今日も出汁をとる」

          料理が圧倒的に不得意な母にとって離乳食を作るという未知の作業は、妊娠中からそれはそれは恐怖だった。 どうやってあんなにドロドロに…?栄養って何…?何にどんな栄養があるの…?と、何もわからなかった為、早々に母は思考の帽子を脱いだ。 それでも時間は等間隔で過ぎていく。ぴよりーのはどんどん大きくなり、すぐに離乳食開始を推奨される5ヶ月になった。 "最初はおかゆをペースト状にしたものをひと匙にしましょう" おかゆをどうやって作るかもわからない。おかゆをペースト状にする方法もわ

          ぴよりーの育児奮闘記「そして母は今日も出汁をとる」

          ぴよりーの育児奮闘記「ぼくらのおむつ交換戦争」

          ※終始汚い話です。 ぴよりーのは新生児時代から快便を貫いている。 新生児期の岩のりのような胎便に驚いていたのももう昔の話。ミルクだけの時期のゆるゆるうんちも通り過ぎ、離乳食中期に差し掛かった今となっては、少しずつ硬さが出てきた。 うんちの色や形状は変わっていっても、変わらないのはぴよりーのの快便。周辺の男性陣はお腹ゆるゆる星人が多い中、ニュー男性のぴよりーのは立派な快便。新生児期にはあまりに出るもんで、下痢なのではと病院に駆け込んだことがある。1日10回くらい出ても普通

          ぴよりーの育児奮闘記「ぼくらのおむつ交換戦争」

          ぴよりーの育児奮闘記「ABBAとレクサス」

          早いもので、我が息子"ぴよりーの"がオギャーと生まれてきて7ヶ月、もうすぐ8ヶ月が経つらしい。 母は怒涛の切迫早産入院から出産、そして休む間もなく育児スタートのバタバタした日々を長らく過ごして、なかなか疲れている。 しかしよく考えてみると、10ヶ月弱で細胞から急激に人間の形になり、まだ出てこないでねーと言われたり、もう出てきて良いよーと言われたりしながら、狭く暗い道を骨の形を変えて命がけで産まれ、ものすごい早さで人間のシステムを習得しているぴよりーのの方が大変なんじゃなか

          ぴよりーの育児奮闘記「ABBAとレクサス」

          イヤホンを捨てた日。

          捨てたというと言葉が強すぎるかもしれない。 物理的にそれを捨てたというわけではない。厳密に言うと、まだ家にある。わたしの中でイヤホンという概念を捨てた。ということだろうか。 出産前後の長い里帰りから自宅へ戻ってしばらく経った。何度か土日を過ごし、お父ちゃんも息子のお世話についてある程度知ってもらえたという事もあり、不安はあったけれど、行きつけの美容院へ久々に行ってきた。 スキンケアや化粧品に時間とお金をかけない。知識も興味もさほど無い。だから、髪だけはしっかりと手を入れ

          イヤホンを捨てた日。

          もっと大変な人の話を聞きたいんじゃなくて、もっとこうしたらと言ってほしいんじゃなくて、ただ頑張ったね頑張ってるね大丈夫だよと言ってほしい。そんな時もある。しかしそれを求めるあまりどんどん孤独になる。孤独がいきすぎて私は孤独ではないと唱えることしかできなくなっている。はてさて。

          もっと大変な人の話を聞きたいんじゃなくて、もっとこうしたらと言ってほしいんじゃなくて、ただ頑張ったね頑張ってるね大丈夫だよと言ってほしい。そんな時もある。しかしそれを求めるあまりどんどん孤独になる。孤独がいきすぎて私は孤独ではないと唱えることしかできなくなっている。はてさて。

          里帰りから戻ってきて初の大きな病院。さっそく手術の日を決めた。 育児は責任ある選択の連続だなあ。 ああ、いかんいかん。もっと強く立たなければ。

          里帰りから戻ってきて初の大きな病院。さっそく手術の日を決めた。 育児は責任ある選択の連続だなあ。 ああ、いかんいかん。もっと強く立たなければ。

          「何もわからなさすぎて、自分の育児が合ってるのか常に不安です」 と相談すると 「何が正解とかはないけど、強いて言うなら息子くんが笑ってたらそれが正解だよ」 と言ってもらえた区の4ヶ月健診。 頑張って行ってよかった。

          「何もわからなさすぎて、自分の育児が合ってるのか常に不安です」 と相談すると 「何が正解とかはないけど、強いて言うなら息子くんが笑ってたらそれが正解だよ」 と言ってもらえた区の4ヶ月健診。 頑張って行ってよかった。

          わたしが我が子に背負わせたものは。

          先日、息子が産まれた。 切迫早産により28週で産まれるかもしれないと言われた我が子は、24時間ずっと点滴の2ヶ月入院を乗り越え、退院後、37週の正期産まで待って産まれてきてくれた。 入院中から「お産になったら早いと思う」とは言われていたけれど、分娩時間は初産としては驚異的な3時間半。想像以上に超絶スピード出産。 微妙な違和感を感じて病院に行った時には退院時と変わらず2〜3センチだった子宮口が、1時間後には8センチになっていた。 あの時、違和感に気付かず病院に行ってなか

          わたしが我が子に背負わせたものは。