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#002 司との顔合わせ〜マック編

私たちは店内へと移動


司は大学生のようなラフな服装をしていた
ズボンのポケット壊れてる?
気だるそうに歩きながらも
ドアを開けてエスコートしてくれた

夜のマックはまばらだが
人がいて静かではなかった

煌々と明るすぎる照明がついていた
この手の照明は苦手だ
テーブルにあるアクリルボードも苦手すぎる

司は簡単なハンバーガーにナゲットそしてコーラを注文
さすが若者、世代を感じた
私はピーチアイスティーを選んだ

そしてたわいもない話から会話がスタート
知らない人とどう話を進めていくのか
その辺はかなり手馴れていた
約半年間
このやり取りを 20 人以上の人としてきたのだ

少し問題だったのは司の声が小さいこと
アクリルボードもあり物質的に彼との距離がある
いろいろ苦戦しながら会話をくみ取る
なんとか会話を続けた

そして司の副業の話に移った瞬間
水を得た魚のように
いきいきとたくさん話し出した
笑顔もみえるようになった

スマホを使って
”金持ち父さん貧乏父さん”の
キャッシュフロー・クワドラントをみせてくれた
私もロバートキヨサキの本を
読んでいたから話が弾んだ

なぜ司がこの話をしたのか
このキャッシュフロー・クワドラント
彼がやっているマルチビジネスでは鉄板のネタなのだ
なので
この後、影響を受けた人の話題になったとき
「ローランド」
と言われたときの違和感が半端なかった

彼は本を読み日々情報収拾しているのではない
マルチビジネスにはまっているだけなのだ

この日の印象は
若いのに常になにか頭で考えていて
彼から出てくる言葉も印象的だった

ただ今となっては
どんな彼の様子からそう思ったのか
考えられない
フィルターがかかっていたのかもしれない

最初の印象とかなり違う
今は中身のない人間にみえている
この時はマルチでの請負を
私に伝えていたのかもしれない

この司の様子が変わったとき
同じく私の様子も変わったらしい


” この人いける ”
そう感じたらしい
司がそう振り返っていた
いろんな意味でこの副業の会話は
これからの私たちを変えるものになった


そして
司はこの後の車中からどんどん
攻めてくるのだ

私たちは食事を終え
車に戻ることにした
もともと予定していたのは 1 時間
その時間はとっくにすぎていた
帰らなくてはならない

しかし車に乗っても司はシートベルトを
しない
動く気配が全くないのだ

密室になった 2 人
話題は性的な話になった

この話題はまずかった
ますます帰れない
盛りあがってしまった

具体的にはどんな話をしたかは 
覚えていない
お互い楽しんできたプレイ
今後の展開をはなした

そろそろ本当に帰らなければ

司にお願いをして
車を出してもらった

私の車を停めてあるファミレスへとむかう

しかしファミレスの駐車場に着いても
今度は私が車から出られずにいた

少しずつ司との距離が縮まっていく
彼は距離のつめかたが絶妙だった
なんて上手いのだろう

ここから彼のペース
ずっと手をつないでいたし
脚も触られていた

帰りたくなかった

でも帰らなくてはならない
30分ぐらいずっと頭の中でグルグルとしていた

このままずっと触れていたい
キスもしたい

司もそうだったのだろう

ド S 司からのキスの指示

初めての経験でドキドキしてしまう

ダメ出しからの何度もキス

キスの時間がどんどん長く
激しくなっていく
もちろん舌も入ってきた

可愛くおだやかの雰囲気からは
想像できないくらいの
激しいキス

それくらいお互いを求めていた
ふたりの気持ちは同じだった

キスをするとその人との
相性が秒でわかる
司のキスは言葉では表せないものだった

見た目、話し方とのギャップが激しい司

そんな司とまた会うのがとても楽しみで仕方がない


別れた後
司はサンキューメールをくれた

ありがと

司とキスした身体で
帰宅後に娘をハグするという
まさかの展開に焦った

頭の中はあなたとやろうねといった
事業のことで頭がいっぱいだった
一緒にビジネスを仕掛けようと

夢にもあなたは出てきたし
次の日の仕事は全く手につかなかった

「 恥ずかしいことも文面だといえるのもかわいいよ 」

「 突然の呼び捨てにも焦ってる 」

どのメッセージもこのときの私には印象的だった

また明日

おやすみ


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