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【夢を持つことの大切さ】Eps.3

2020年1月15日,この頃からニュース番組では新型コロナウイルスと呼ばれる感染症の症例を報道していた.

僕は高専の入試を終えてあとは卒業というところだったのに.学校が急遽休みの連続となった.クラスの受験生たちはこの間に勉強をしたり,いろいろとやらないといけないこともあったと思うが,僕は家で白チャートを進めていた.つかのまにそれも終わりを向かえ,2周目をするか青チャートを買うか悩んだ.その末には青チャートを買ってみることにした.これが初学者にしては案外難しかったが,何とかできた.

そうこうしているうちに3月が来た.3月21日,僕は学校へ行った.これが最後の中学校かと思うと少し寂しい気持ちになる.しかし,周りの人たちを見ると,これからの進路のことについていろんな道に進む可能性があることをうかがえた.近くの公立高校に進学する人もいれば,県南のバスケが強い高校へ推薦される人もいる.またや県外に推薦される人もいたのだ.僕は中学校を卒業して県外にいくという発想がなかったためそういった人たちを見ると彼ら彼女らの夢が僕よりどれほど強いものだったのか思い知らされた.

卒業証書などは全校生徒の集まりもなくクラスで配られることとなりそれに付随したアルバムもいただいた.このころだろうか,僕がみんなと将来の夢の話をしたのは.

「ミツルは将来何するつもりなの?」
「僕は将来機械の設計をしたいな.今もDIYとかで図面を書いたりしてそれが楽しいから」
「高専に行っても頑張れよ!」
「お前は将来どうするの?」
「まだ決まってねーよ.でも,世界を変えるほどの発明をしたいな.」

僕は中学校を卒業間際に友達から言われたことをよく覚えている.世界を変えるほどの発明…どうやってそんなものを見つけるんだよ.

中学校の卒業式はあっさりとしていた.卒業した気になれないというかなんというか,あっさりと終わってしまったな.その後,僕はクラスの打ち上げに参加して今日という日を終えた.みんなと最後にワイワイできて楽しかったな.(Eps.4へ)

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