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介護・福祉ライターが見るColabo問題や秋葉原

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Colabo問題や秋葉原問題を女性の介護・福祉ライター目線で取材して書いています。
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プチぼったくりコンカフェに行ってみた!|アキバ系インフルエンサー やん氏の発信は名誉棄損なのか?

筆者は仁藤夢乃氏が代表を務める一般社団法人Colabo問題について書いてきたが、介護・福祉系のライターとして一番気になっていたのは、その支援実態だった。 前回はアキバ系インフルエンサーやん氏にガイドしてもらい、主に夕方から夜の秋葉原の街を取材したが、秋葉原は仁藤氏がXで主張するような「売春の巣窟」ではないだろう。 アキバ系インフルエンサー「やん氏」がColaboから提訴される 取材記事を公開した約2週間後の2023年10月16日に、秋葉原に関するデマや国際的な誤解を解こう

女と子どもに危険な街「秋葉原」に女性ライターが行ってみた!|「2023年のアキバは売春の巣窟!児童ポルノにあふれている」のは本当か?

筆者は過去に仁藤夢乃氏が代表を務める一般社団法人Colabo問題について書いてきた。 だけど、しばらく更新しなかったのは、筆者の中では「法改正しかない」と結論が出ていたからだ。 2023年1月30日の段階でした未来予測は、今になると正しく、やはりColaboはそのまま活動し続けている。 介護・福祉系ライターの筆者からすると、社会福祉法人にしろ、それをゆるくした一般社団法人にしろ、ザル会計なのも内部留保が問題になっていることも、今に始まったことではない。 そこで圧力をか

Colaboの定款が黒塗りの謎|利益相反取引は合法か非合法か?

一般社団法人Colaboの問題はインターネット上で、一般富裕層男性の暇空茜氏が東京都福祉局からの委託事業を営むColaboの不正を暴くべく、東京都に住民監査請求したことから始まった。 そんな一般社団法人Colaboの監査結果は「不適切な経費計上があった」とするものだったことが、2023年1月4日17時55分、時事ドットコムニュースより発表された。 「委託事業で不適切経費 若年女性の支援巡り―東京都監査委員」 そして、暇空茜氏は12月22日のNOTEで東京都に定款等の開示を

Colabo問題|足立康史議員の言ってた「本質」って結局、何だったの?

そもそも一般社団法人Colabo問題ってナニ? 一般社団法人Colaboの問題はインターネット上で、一般富裕層男性の暇空茜氏が東京都福祉局からの委託事業を営むColaboの不正を暴くべく、東京都に住民監査請求したことから始まった。 そんな一般社団法人Colaboの監査結果は「不適切な経費計上があった」とするものだったことが、2023年1月4日17時55分、時事ドットコムニュースより発表された。 「委託事業で不適切経費 若年女性の支援巡り―東京都監査委員」 暇空茜氏は「公

なぜ福祉工房はパン屋さんが多いの?|役所で売ってるパンの秘密

前回は非営利法人・営利法人の違いや障害者総合支援法の枠内の福祉事業所とColaboはどう違うのかについて解説した。 まず、一般社団法人Colaboは障害者総合支援法の枠内の福祉事業所とは別の法律内で運営している事業者なので、ここを押さえないとそもそもどこが批判対象になるのかすら分からない。 障害者総合支援法の枠内の福祉事業所のサービス一覧 下図がその一覧だ。 今回はその中でも比較的、皆さんに馴染みのある就労継続支援B型の事業所をご解説したい。 就労継続支援B型の事業

非営利法人と営利法人とは|非営利法人が全て悪ならあなたは学校にも病院にも行けない

「非営利法人=悪」「障害福祉事業者=悪」という誤解 筆者がnoteで言及していた一般社団法人Colabo問題だが、インターネット上では、Colaboが非営利型の一般社団法人だったことから、あたかも「非営利法人=悪」「障害福祉事業者=悪」との誤解が広がっている。 それなので、Colabo問題を言及する前に、今回はその誤解を解いていく。 ① 営利法人・非営利法人とは? 営利法人はビジネスで得た利益を特定の構成員(社員や株主など)に分配することを目的とした法人のこと

Colaboは非営利法人の闇そのものだった|ネイル講習・アロマ講習は必要なのか?

ついに出た東京都監査委員会の監査結果 筆者は2回に続けてColabo問題について書いてきた。 「Colabo問題や貧困ビジネスの本当の罪|福祉関係者が黙るワケ」 「Colaboはそもそも必要だったのか?|非営利法人の内部留保2兆円の闇」 そんな一般社団法人Colaboの監査結果は「不適切な経費計上があった」とするものだったことが、2023年1月4日17時55分、時事ドットコムニュースより発表された。 「委託事業で不適切経費 若年女性の支援巡り―東京都監査委員」 それを受

Colaboはそもそも必要だったのか?|非営利法人の内部留保2兆円の闇

ついにメスが入る一般社団法人Colabo 2022年度末から、インターネット上で議論が巻き起こっている一般社団法人「Colabo(コラボ)」問題に、ついに住民監査のメスが入る。 この騒動は、元ゲーム開発者の暇空茜氏が、Colaboの代表理事である仁藤夢乃氏と団体の不当な会計をTwitterでリアルタイムに発信したことで、大騒動になった。 2022年11月29日に、Colaboとその弁護団が、暇空氏が誹謗中傷を行っているとし、提訴した。しかし、監査委員はColaboの会計報

Colabo問題や貧困ビジネスの本当の罪|福祉関係者が黙るワケ

貧困ビジネスと不正受給 今、仁藤夢乃氏が代表理事を務める一般社団法人「Colabo(コラボ)」が インターネット上で大炎上している。 この炎上は、元ゲーム開発者の暇空茜氏がTwitterやYouTube、noteなどで 一般社団法人Colaboに東京都からの委託金等に不正な支払いの疑いがあることについて、都への情報開示請求をリアルタイムで発信したことに端を発している。 概要を書くとかなり長くなるので、知らないという方は暇空氏のnoteを読んで欲しい。 Colabo関係記