とある食卓での緊張感
ある時、知人二人と食事を囲んでいた時のこと。
自分でも驚いたのですが、ちょっと気まずい雰囲気の中で、それでも自分の意見を言えたことがあったので、今日はそのお話をば…。
「気まずくて自分の意見を言いたくても、言えないことがよくある…」というHSPさん、ぜひ読んでみてね◎
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【登場人物】
私……ゆう
Aさん……友人①。お土産にチーズを買ってきてくれた。
Bさん……友人②。博識で食べることが好き。
AさんとBさんとはそれなりに知り合って長く、その日はAさんが買ってきてくれたお土産のチーズを三人で食べていました。
Aさんと私がそのチーズについて「こうしたら もっと美味しそうだね」と話していると、ふとBさんが言ったのです。
Bさん「これさ、別に(味が)悪いわけじゃないけど、いくらしたの?」
Aさん「え?どうして?」
Bさん「なんか……この味で、この量で、一体いくらしたんだろうって思って」
※お皿には買ってきてくれたチーズの半分くらいが盛られていました。私としては、それなりに量はあったと思いますし、普通に美味しかったです笑.
この時、すでに私はあまり良い気分ではなく……。
お土産に対して「いくら?」なんてあまりに失礼だと思いましたが、それでもまだ黙って二人のやり取りを聞いていました。
Aさん「うーん……いくらだったけな。そんなに高くなかったと思うよ」
Bさん「そう?もしこれが、2,3000円って言われたら、ちょっとないよね」
ここで、さすがに私も見かねて、出来るだけ雑談の雰囲気を壊さないように少し明るめの口調でBさんに言いました。
私「お土産に価格は関係ないじゃん?美味しいし、気にしないで食べようよ。それに、そんな評価するようなこと言わなくても…」
Bさん「いや。俺は○○(食品を評価する関係の資格?らしいです)だからいいんだよ」
どうやらBさんは、仕事の延長線でお土産のことを見ていたようです。
確かに仕事の出来る方なので、味に対しての評価はそれなりに出来るのだと思います。
また、Aさんも私も食べることが大好きなので、ときどき三人で「どれが美味しいか?」という食べ比べをすることもあります。
しかし、今食べているのは、Aさんがせっかく買ってきてくれたお土産。
そしてAさん自身は、このお土産のチーズを評価したい・してほしいなどというような発言は一切していません。
そういうわけで、私は黙っている気になれず、Bさんに向かって淡々と言いました。
「私は、せっかく買ってきてもらったお土産にアレコレ言うのは、いい気分しないな~」
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こんな感じで「自分の伝えたいこと」を「冷静に」「場を荒げることなく」伝えられたのは良かったと思います。
こういう自分の「ちょっとイヤだな」という思いをHSPさんはしまい込みがちだと思いますが、このちょっとしたイヤを溜め込んでいると、どんどん周りと合わない気がしてきて自分が苦しくなっていきます。
自分の意見を言った結果、確かに避けられるかもしれませんし、気まずくなるかもしれません。
私も今回のように自分の意見を毎回伝えられているわけではないので、周りを気にした結果、何も言わない気持ちも痛いほど分かります。
しかし、「言わない=そう思っていない」と人は考えてしまうもの。
言わなければ、相手も分からないのです。
最終的に言う・言わないは自分で決めなければなりませんが、「譲れないライン」を決めておくのも一つの手です◎
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