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周囲からの結婚しなさい、に応えたら

就職してしばらく経つと、彼氏いないの?というステータス確認から、
結婚したほうがいいよ!結婚しなよ!、の催促へと周囲の声が変遷する。
30歳が近くなると、まーやかましい。
結婚相手をつれてくるわけでも私の人生へ何か責任をおうわけでもないのに、ただ無責任なことである。
しかし、その催促を気にする自分もいる。
むしろすげー気にする。
法を犯さず、仕事して、税金も社会保険料も納めていて、何なら給料の範囲外なのに毎日無難そうな化粧をして、それだけで十分立派だと思うのに、結婚していない自分は人間として欠落しているのでは、なんて考えるくらいには気にした。
「この人は今までの人生、よくぞ誰にも〇されずに生きてこれたな」ってくらいにアレでアレな人でも、結構な割合で結婚している。
すると、結婚していない自分はアレでアレな人以下なんだろうな、と悲しくなる。
男の人はどうせ自分を恋愛対象としない、
誰か可愛い友達を紹介してくれる人、以上の価値は自分にはない、
なのに、恋愛をして、結婚せえ、なんてどないせえ。
って、心の中の千鳥のノブが言っている。
気にしすぎて、大好きな友人の門出やおめでたい報告も、純粋に祝いたいはずなのに、自分の欠陥を突き付けられて追い詰められているような気がして心から祝えない。そして、そんな自分だからだめなんだろうな、とまた悲しくなりました。




って、感じだった自分が、数年前、まさかの結婚しました。

街コンや婚活イベントへ行くなどしたけど、誰にも相手にされなくて、自分は一人で生きるしかない、そう決断したタイミングで夫になる人を紹介されました。
結婚する旨を報告すると大人な態度で「おめでとう」と言ってくれる方も、第一声にストレートに「は?」と言ってくれる方もいたけど。
これで周囲からのやかましい結婚せえ、に応えた。結婚せえせえと催促されなくなる、と思いました。

しかし、そう甘くなかった。
結婚せえ、に続きまして、「お子さんはまだ?」「子どもは早いほうがいいわよ」のラッシュである。子どもがいるかどうかステータス確認される分には、会話のきっかけとして全然いいんだけど、催促されるのが個人的には嫌なことに気が付きました。
一定以上の年代の方はそう聞くことがマナーであったのかがんがん言われました。当時の職場では、毎日のように誰かから子どもは!?早くしな!と言われすぎて、職場に結婚指輪をしていくのをやめました。

自分も言われる側にまわるまでは考えたこともなかったけど、いざ「子どもはまだ?!」と催促されてみると、特に他意がないとしても、自分の性交渉というプライバシーな部分に関して、言わないといけないみたいで、個人的にしんどかったです。
深読みしすぎと言われたらそこまでなんですが。
日本はもっと性に関してクローズな国ではなかったか、結婚したら急に性に対してオープンになってどうした!?文明開化か?とザンギリ頭のままの自分としては驚きでした。何の話だ。
自分は、正直子どもを欲しいと思ったことがありません。なので、このまま2人暮らしか1人に戻るかの生活しかイメージ出来ないので、余計に意識してしまっているのかな、とも思いますが。

結婚しなよ、も、子どもはまだか、も、個人的に苦手意識のある人に聞かれることが多くて、自分が好きだなーと思う人には全然聞かれなかったので、人の好き嫌いと同じなのかな、とは思っています。

ただ、1人出産すると「2人目は?」と聞かれるそうで。

この手の催促シリーズには終わりがないのか。永遠に繰り返す絶望キネマかよ。(突然のナイトメア)

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