DVDレビュー「種子(タネ)semillas」

1.『種子―みんなのもの? それとも企業の所有物?』
 (41分、日本語字幕/日本語吹替え)
2.『日本の種子はどうなる?―種子法廃止、遺伝子組み換え(GMO)、貿易協定から考えよう』
 (30分、PARCオリジナル)
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 なぜ種子を取り上げるのか?正直ピンとこなかったが、このDVDでがらっと世界が変わった。種子を巡る議論は、私たちの生活を揺るがすものであるからだ。


「種子はみんなの共有財産か、多国籍企業の知的所有物か」中南米で議論が活発だ。後者に寄った場合、企業の種子支配が進む。その影響の例として、遺伝子組み換え品種による人体への影響、該当品種を起因した疫病が出た場合の蔓延スピード、多様な種で維持される生態系の存続など、考えるだけ恐ろしくなった。日本でも大きな報道なく種子法が廃止され、都道府県が各々の米の品種を守る法的後ろ盾がなくなってしまった。種子の多様性を守ることを考える必要がある。

 本編は中南米の状況で理解が難しい点があると思うが、解説編で日本の状況含めわかりすく説明されている。ぜひ2本連続で見ていただきたい!







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