見出し画像

NHKスペシャル《山口一郎うつと生きる サカナクション復活への日々》の感想

先日NHKスペシャルで放映されていたサカナクションの山口一郎さんの【うつと生きる】という番組を拝見した。

僕は就労支援でうつ病の方を支援していた事もあり、また好きなミュージシャンのHi-STANDARDのKenYokoyamaさんもうつ病を患ったこともあり、何か身近に感じる。

私達の誰もが持っている「うつ」それが肥大化して止められなくなった時にうつ病として発症してしまうのだろう。

僕も1年前に新しい職場に異動したとき、うつ傾向にあったのではないかと思える。5年かけて希望していた職場に異動出来たが自分に合っていないと感じ、毎日仕事に行きたくないし、職場にいる時も一刻も早く帰りたいと思っていた。

自分のやりたかった仕事、それが実際体験してやりたくない仕事に目の前で変わっていく。やりたい仕事に就くといった目標が目の前で霧のように消えていく苦しみを感じた。

山口一郎さんの話に戻そう。
山口さんは東京進出で一度失敗体験をしている。山口さんのはじめのスタイルはMCもせず、ファンサービスは皆無だったそうだ。
そんな失敗体験を通して、お客さんウケするよう表現方法を変えた。それが見事大成功して今のサカナクションに繋がっている。

山口さんの旧友が久しぶりに、本人とあった時に「重いマント」を身につけているようだと発言している事から、サカナクションの山口さんは、売れるための山口さんだったという事だ。

好きな音楽を続けるために、姿かたちを本来の山口さんから変えてパフォーマンスをした結果、売れてしまった。もう戻る事は出来ない仮の姿で、音楽を続けるしかないという環境になってしまった山口さんの心境は私たちには想像する事も出来ない苦しみだったのではないか。

ここで好きな事を今後仕事にしていきたい、ライフコーチを目指している僕は思う。

好きな事を仕事にして続けていくのは苦しみも伴うもの
だからこそ表現できる美しいものがある

苦しみながら、でも好きな事を続けていく。うつ病になっても、もがいて、サカナクションを好きなオーディエンスに生きぬいていく力をメッセージとして届けていくのは美しい事だと感じる。

山口一郎さんのように、もがきながらも好きな事を届け続けていく姿に感動をした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?