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選ぶ道より、選んだ勇気

「選ぶ道」しか、考えてこなかった。

そして、これからもそうやって選ぶ道だけを考えようとしていた。

またいつものようにapplemusicの新曲の欄を漁っていて、DISH//の「沈丁花」を聴きました。この曲は私の大好きなマカロニえんぴつのはっとりさんとの共作。受験がテーマのドラマの主題歌で、勿論曲のテーマも、「受験」や「人とのつながり」なんですけど、最初に聴いたときから、ある歌詞が頭から離れませんでした。

「選ぶ道より、選んだ勇気じゃない?」

ハッとさせられました。私は今はもう大学生で、人生における受験は高校、大学ともう終えたのですが、その時でもいっぱい悩んだなあとか思い出すと、自分はこれまで「選ぶ道」しか意識してこなかったなって。

高校は選択肢も狭かったので案外サクッと志望校が決まりましたが、大学はそうはいきませんでした。

高校と違って大学受験ってそんな簡単なものではないし、「行きたいところ」と「行けるところ」は現実を考えると別なんですよね。それに、ただ学歴だけを求めて頑張るということは自分の中ではしたくなくて、(どういう勉強がしたいか、どういう場所で学びたいか)をひたすら意識して、山ほどある大学から自分の進路を決めるのには周りの子よりも時間がかかりました。最後まで、(本当にこれでよかったのかな)という気持ちで、出願ギリギリでやっと決めました。

今の自分の進路には全く後悔していませんが、たまに、もう少し前から勉強しておけば、また別の選択肢も広がったのかなと思ったりもします。大学の名前だけがすべてじゃない、学歴だけがすべてじゃないとは思っていても、大学の名前だけで評価されることもあって、良くも悪くも複雑な気持ちになることがあります。

まあ、何もこれは受験だけの問題じゃなくて、どんな選択にも当てはまると思います。

どっちに転がっても後悔することだってあるだろうし、でも必ずどっちか決めないといけないっていう状況になった時に、しっかり自分と向き合って決めること。これって当たり前のようで案外難しいことなのかもしれません。

私はずっと、自分が選んだ道に対して、周りにどう思われるかとか、そんなことばかり考えていました。

でも、そんなことはどうでもよくて、自分で悩んで選んだ道だから、その道を選ぶことのできた自分をまず褒めて、そんな自分に恥じないように決めた道を歩んでいくことが大切なのかなって。この曲に出会うまで本当に気づけませんでした。

良く考えれば、自分の親も進路で悩んでいる時に、全部自分に判断を任せてたなあ。。選ぶ道よりも、「自分が行きたいと思う方」に行けるように、静かに見守ってくれていた気がする。選んだ勇気を、尊重してくれてた気がする。

私にはこれからも、様々な選択をする機会が訪れると思います。

でもそんなとき、苦しく苦しくなって悩んで選んだ道にもっと自信を持たなきゃと感じました。だってそうやって悩んでも選ぶことのできた私は、きっと悩む前の頃の自分よりも強いから。

私は私らしく、私の道を。

私で決めて歩いてやる。

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