「いつも何度でも」を真面目に聴いたら涙が出てきた

今日はFNS歌謡祭第2夜。21時台のトップバッターは、舞台「千と千尋の神隠し」の主演を務める上白石萌音さんと、木村弓さんによる「いつも何度でも」の歌唱から始まりました。

「呼んでいる~♪」から始まるこの歌は、映画を見ていた者からしたらすごく聞き覚えはあったのですが、鼻歌じゃなくてちゃんと歌えるかと言ったら全く歌えない、いわゆる「真面目に聴いたことがない」歌でした。

いや~、何気なしに見ましたが、こんなに素晴らしい曲だったなんて。。。あれ、やっぱり私ちょっと気付くの遅かったですかね?(笑)。

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心踊る 夢を見たい
かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える

萌音ちゃんの透き通るような高音の歌い出しとあたたかい歌詞に、初っ端からほっとした気持ちになりました。それと同時に、自然と涙も出てきました。そんなに言葉を多く詰められている曲ではないけど、少ない言葉だからこそ、スッと心に溶け込んできたのかもしれません。

繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱(いだ)ける

「ただ青い空の青さを知る」っていう歌詞凄く良いと思いませんか?(自分の語彙力が無くて困っています汗)色んな失敗を繰り返して、そのたびに色んなことを考えたり学んだりするけれど、最終的にわかったことって案外単純だったりするものです。自分が求めてたものは、意外と自分の傍にあったり。「こんなにも青かったんだ」って思うことって、自分の中で普段あんまり気づけてなかったりするから、尚更その青が綺麗に見えるような気がします。

さよならのときの 静かな胸
ゼロになるからだが 耳をすませる
生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ

これで一番の歌詞全部です。この一番だけでもたくさんの意味が詰まっているように感じます。

「生きている不思議 死んでいく不思議」

確かにそうだよな、不思議だよな。。なんで生きてるんだろ。死んだらどうなるんだろ。考えないようにしてたけどまあそれはこれからもそのままでいいかな。「不思議」。これだけの言葉で片づけておくくらいが今の私にはちょうどいい。

なんか、確かな言葉には出来ないところが自分のまだまだなところなのですが、この言葉を曲を通じて汲み取った時、いい意味で心が空になったんですよね。いつも複数のことをぐるぐる考えながら過ごしているので、そういった心のざわざわが一気にこの曲の間に取り払われたというか。

皆さんは、「そういえば、この曲知ってるけどちゃんと歌詞までしっかり聴いたことなかったな」っていう曲はありますか?

今日の私は、映画を見ていた昔の幼い自分には気づけなかったことを気づくことができて満足です。ちょっとだけ(笑)。


こんな小さな幸せをもっとこの場所にも綴っていって、大事にしたいなあ。


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