初めての出産と骨折の記録。
7月27日 14時8分 予定日よりも9日早く、娘が産まれた。
なんとなく、そろそろ迎え(?)がきていると感じ、夫にもよく「迎えがきている…次の土日は2人きりで過ごすことはきっとなさそう」と伝えていた矢先であった。
娘を産む前は、産まれた瞬間は泣いてしまうかもしれないと思っていたが、実際は"終わった……(娘を抱いて)ひえええぇ…人間を産んでしまった"という驚きの感情の方が大きかった。
初めて胎動を感じたときも"お腹の中で違う生命体が動いている"という恐ろしさみたいなものがあった。
そう、私は人間を産んだのだ。
10ヶ月お腹の中で子を守り抜き、ついに産んだのだ。(妊娠中のことはまた別に記録しよう。)
32歳にもなると子供がいる友人や、上司、先輩と周りにも多く様々な出産話を聞いてきた。
その結果私は"無痛分娩"で出産しないと自分は痛みに耐えられなくて駄目になってしまうであろうと考えていたので、田舎ながらも無痛分娩を行っている産院にかかり、無痛分娩というゴールを目指していた。
26日、夜中の前駆陣痛が痛すぎて産院に電話を入れた。10分以内の感覚がほとんどだったが「気付くとたまに睡眠をとった後また痛い」という余計な単語を伝えてしまった為、それならまだだと言われ痛みに耐えるしかなかった。
前駆陣痛でこんなに痛いのであれば、出産ってやばいんじゃないのか…ということに気付き始めた私(遅い)。この痛みは何日続くの…と思いながら、陣痛カウンターのアプリで時間とにらめっこして日中を過ごした。1日がとても長い…。
元々がマメじゃないので、時間を測り忘れてしまい間隔が10分以内になっているであろうと気付いた(&痛みが限界だった)のは27日、明け方5時頃だった。
「昼には産まれるぞ〜」と先生が言った。しかし、私の病院では無痛ができる先生が限られているため、その先生が到着するまで痛みに耐えるしかないのだ。
痛すぎて声が出なかった。それなのに「結構耐えられるタイプっぽいです」と勝手に助産師さんたちが言っていたときは大声で違うことを伝えたかったが反論する気力なく…トホホ。
11時頃に無痛が開始できた。(うちの病院では8cm開いてから麻酔できる)注射自体痛かったが陣痛がどんどん和らいでいくことが分かって"これなら産めそう"という希望が出てきた。
しかしその後、娘の呼吸が8分間低下していることが分かった。(機材の電源が入っていなく…気づいた頃には…)酸素マスクをつけられ、酸素を急いで送ることを告げられたときは、私しか守れない娘を守る事ができない恐怖で涙が出てきた。とにかくゆっくり呼吸を送り続けた。呼吸は戻ってきたが赤ちゃんは全力疾走した後くらいの呼吸になっている、このまま無痛だと危ない。諦めて自然分娩でいきましょうと告げられた。
娘を守らねば。
頑張らないとと思ったものの、想像以上の痛さが待っていた。
頭では理解していても痛みに反応してしまい、体をよじったり上手にいきめなかった。(娘、時間がかかってごめんね)
想像していた破水とは違く、助産師さんがグリグリしているときに大量の破水をしたときは正直びびってしまった。
私の骨盤のサイズよりも娘の頭のサイズが、少し大きいのか「あなたの尾骨が折れないと、この子は出てこれないみたい。折れちゃうけどいいね!」と言われたときは骨折もするの?出産でそんな話は聞いたことがない〜〜〜困ります〜〜〜!となったが周りはどんどん娘を産ませる準備をしてくれている。
最後は、病院内でも体格の良い男性の先生が私の腹の上にのって押し出し(3度目に乗られたときは男性の先生が乗った)、娘は吸引もされ色々な人に手伝ってもらいながら、産まれることができた。
娘の泣き声を聞いて、本当に安心したのと同時に力がどんどん抜けていった。
それも束の間、産んだのに胎盤を出したり(あれ、また何か産みましたか…?と思った)その胎盤を見せてもらったときには、そういうものを見ることが苦手なのでクラクラ…。
産後の私は、38.5℃の熱が出てしまい、コロナかインフルエンザを疑われたが、陰性。産後熱は、出ることはあるけど38℃以上になる人はあまりいないそうで、ひたすら点滴を。通常2時間安静にするはずが4時間安静にし、尾骨骨折のためそのまま寝たまま病室に運ばれたのでした。
難産になるのかな…?それでも私と娘の命はあるし、痛みはたくさんあるけれど元気。
出産記録として纏めると
☻出産で骨折することはある(実際、産後どの痛みより私は尾骨が痛くて痛くてたまりませんでした)
☻無痛は私には効いた。無痛はすごい(最後まで出来ればまた感想は違うと思うが)
☻痛みレベルは10段階でいくつ?っていう質問に対しては毎回「今が10です(泣)」となる痛み。(あの痛さを表現できなく、今も痛みを忘れてはいないけど朦朧としていたのでヤバかったみたいな馬鹿な表現にしかなりません)
痛みも辛さもたくさんあるけれど、たくさんの人が手伝って産まれてきてくれた娘にも、たくさんの人が私を手伝ってくれたことが何よりも感謝しかなくて。
コロナ禍で、1人で産むのか…と思ってきたけど1人じゃなかったし、プロの方に支えられるのは安心感しかなかったな。
そんなたくさんの人に手伝ってもらった小さな娘の命を、大事に暖かく育てていけたら良いな。
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