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無理ゲー社会

4冊目

橘玲先生の作品は割と読んでいる。鋭い考察と分かりやすい文章で、虜になる。尊敬する好きな作家さんの一人です。

でも最近の著書は、あまり読みたくない内容が多い。

自分で金を払って買っといて、頼まれた訳でもなく好きで読んでんねんから、"何言ってんねん"となるんだが…。

なぜ読みたくなくなるのか…。

それは内容が暗ーい近未来について書かれている事が多いから。しかもその予言が非常に的を射てており、反論できない。そして将来がとても心配になってしまうのだ。

この本も漏れなくそんな一冊。


モテ/非モテ

自分らしく生きれる人/自分らしく生きれない人

才能のある人/ない人

富は再分配できても、評判、才能は分配することは出来ない!

じゃあ評判の良くない人は?才能のない人はどうすればよい??

人の性格の半分以上は遺伝で決まる。

ならば、遺伝子的に才能のない人に生まれた時点で、その人の人生は既に詰んでるのか??

努力が足りない。自己責任だ!と言われ社会的な居場所を失い、自己嫌悪に陥り、結婚は愚か、友達さえできず、ついには奇行蛮行に走ってしまうのか??

そんな社会、たまったもんじゃない。


絶対嫌だ!


でも、たぶんそうなるのだ。


それを想像すると恐ろしくなる。

もっとも恐ろしいのは子供らの事を考えた時。

近い未来、自分の子供にどんな居場所を作ってやれるのか??

子供らが成人した時、きちんと社会に所属させれるだろうか??

必死に考えさせられます。


そして答えが出ないまま、読了。


あぁ知らなきゃ良かったなぁとなるのです。

橘先生には、たまにはポジティブな話を書いてほしいと思う今日この頃でした。

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