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データを整備する人、戦略を描いたその次は?

このnoteは cmkt Advent Calendar2021の15日目の投稿です。

今年2021年10月にBtoB×SaaS×CS LightningTalks【CS Ops編】 オンライン開催で、「データを整備する人、戦略を描け」との内容で発表をさせていただきました。


上記発表では、データを整備する人は、やることが多いので、戦略を描いた上で優先度が高いデータ整備をしましょうという自分の学びをまとめたスライドです。

今回は、CSopsの人などデータを整備する人は戦略を描いて、実行までも考えるともっとやりがいが出るよと思ったので、そんなテーマで1年の振り返りを書いております。興味ありそうな方は是非とも読んでもらえればと思います。

データを整備する人は戦略を描いた後に何をすべきか?

戦略を描いた後に何をすべきか?に関しては、戦略以降の内容を決めきることです。
戦略、作戦、戦術、兵站との考え方に沿って整理をしてみます。

※記載内容は例として書いたものです

戦略
マーケット課題を1番シンプルに解決する

作戦
マーケット課題がもっとも根深いセグメントAに対して利便性の高い機能開発や活用支援プログラムの企画実行

戦術
機能開発/ハイタッチでの定期MTG/定期アンケートによる満足不満チェック/ウェビナーによるロータッチ施策

兵站

データ整備をすることでKPI取得しやすくする
バックヤードデータを整備して顧客対応を効率化
※兵站はリソースがメインですが、ここではデータ整備による後方支援と位置付けてます

戦略、作戦、戦術、兵站がつながっていて、すべて決まっているとデータ整備の優先度を決めやすいですし、整備したデータが活用されるようになります。

戦略以降を進める上での課題

戦略以降が進んでいき、兵站の位置づけであるデータ整備を進めていけばよいのですが、そんなに物事はうまく進まなくて、今までの経験の中でどんなことが課題になったのかを書き出すと下記のような内容です。

・そもそも戦略が明確に共有されない
・戦略と不整合なKPIが定められている
・各部署で戦術が決定されるが、共有されない
・作戦や戦術の進捗が不透明で戦略も進まない
・役割が不明確で誰がどの役割を担っているのか曖昧

「どのデータを誰に届ければよいのか…」という状態に。

結局、組織の中で変化していくのは常な中で、データ整備する人が後手に回ると、せっかく整備したデータも「あれ、もうこのデータ見なくなった…?」と無駄撃ちになることが頻繁に起きます。
変化が早いこと自体は悪くはないのですが、作戦や戦術の実行に関する情報の透明性が低いことで意味を失うデータやダッシュボードが増えていきます。

過去で言うと、データ整備をしてみて、自分なりにかっこいいダッシュボードを作ってみたとか、思いつく限り重要そうなKPIを可視化してみたりしましたが、それが戦略や戦略以降の内容と紐付いていないと、作った時は「便利そう!」と思っても、そのうち更新されず、誰も見ないダッシュボードとなり無用の長物となってしまいます。

情報の透明性を高めるために

情報の透明性を高めるためにやってみたのは以下のようなことです。

・戦略の可視化
・メインターゲットの特定
・サービス価値の言語化
・KPIの可視化し、定例等でKPI進捗を伝え続ける
・会議体の整備、会議の運営メンバーの選出

物事が変化しやすい環境下では、データ整備する人がいつまでも意味のあるデータ整備が進まないのは辛いと思う一方で、戦略に関わり、情報の透明性を高めることから整備することで意味のあるデータ整備をしやすくなると考えています。

要するに、データ整備する人は何でもやる…ってことなのかもしれないですが、データ活用により事業貢献できると信じているので、どうしたらデータ活用が進むかを今後も考えていきたいと思います。

最後に

今年もアドベントカレンダーに参加してみて、1年の振り返りをする良い機会になりました。
CS Opsのテーマとしては、こんなデータ整備やデータ活用したよという内容のほうが興味ある内容なのかなと思いますが、正直、今回書いた内容で頭を使うことが多かった1年でした。振り返ると「結局なんでもやったな…」と思う1年の振り返りでしたが、もし誰か同じ境遇の方の参考になれば幸いです。

今年もお疲れさまです!
cmkt Advent Calendar2021では既に記事公開されていたり、今後も記事公開されていくのでぜひご確認ください!


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