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一般サラリーマン転職せずに関東→富山移住 1年経過した体験記

本記事が初めてのnote投稿。雑文ですがご容赦下さい。

最近耳にする機会が多くなったように思います、【転職をせず、居住地のみを地方へ移す(移住)】を1年前から体現した一般サラリーマンの体験記です。

はじめに

まずは、自己紹介も含め背景をお伝えします。

20歳で富山の高専卒業後、関東のIT企業に就職。
2021年3月、世の中に”在宅テレワーク”が定着し始めた頃、会社は辞めず居住地だけを関東から故郷の富山に移しました(Uターン移住)。

移住してから間もなく1年。
なぜ移住したのか、移住して良かった/悪かった点など、今後移住をお考えの方に伝わればいいなと思い、お伝えします。

移住の理由

私の場合、富山市への移住が前提(でないとダメ)でした。
移住の理由は大きく2つです。

1.タイミング
会社で在宅テレワークが定着し始めたタイミングと、家族イベントがちょうど重なるタイミングだったという点があります。

勤めている会社が新型コロナの影響により、他企業よりも一足早く在宅テレワークを強く推奨するようにガラッと変わりました。
IT企業というのもあり、パソコン1つあれば仕事ができるのも大きな要因だったと思います。

それと時期を同じく、3人の子供を育てる我が家では、2021年4月に長女が小学校入学、長男が幼稚園入園という節目でした。
環境も友達関係も大きく変わるタイミングだからこそ、引っ越しによる子供負担が少なくなるのではと思いました。

これらがちょうど重なる2021年3月、富山に戻るにはこのタイミングしかないと思い、その3か月前くらいから上司に相談をし続けました。
最終的に快諾。むしろ、テレワーク時代の良い先行事例になるので、ぜひやってみてほしいとも言われました。理解のある上司・会社に感謝です。

2.子育て環境の良さ
富山にこだわる理由はこちらです。
私も妻も富山で育ちのため、富山には頼れる両親や、同世代の友人がいました。子育て全盛期の我が家にとって、安心して頼れる両親が近くにいることは心強い支えになります。また、同世代の友人は、子供も比較的同世代が多いため、一緒に遊ぶにはとてもちょうどいいのです。

人だけでなく、富山は自然(海・山・雪)にすぐ触れられる環境だという点もあります。
どこか、都会にはない適度に流れる時間・雰囲気。しかしながら、程よく栄えている富山市はとても住み心地が良いです。

人間関係・自然がそろっている富山の環境こそが、私たち夫婦のイメージする”子育てのしやすい環境”だったので、富山への移住となりました。

移住して良かった点(4選)

  1. 子供時間の成長をしっかり見ることができる

  2. 自然に触れる機会が増えた

  3. 一軒家生活・念願の家づくり計画

  4. 自己成長につながった

順番に説明します。

1.子供時間の成長をしっかり見ることができる
移住することで圧倒的に家族との時間が増えました。
基本的に出勤がなくなり、在宅テレワークになるため常に家にいます。
そのため、小学校の集団登校への送り出し・出迎え、幼稚園への送り迎え、習い事の送り迎えができるようになりました。
おそらく他から見ると、 お父さん仕事してないのかな と思われているでしょう。

2.自然に触れる機会が増えた
初めて家族で、富山の春夏秋冬をしっかりと過ごしました。
夏は海釣り・自宅ミニプール・広い公園遊び。
秋は移り変わる田んぼ・畑の収穫。
冬は雪かき・雪遊び・雪山でのソリ(は、これから予定)。
あらためて、富山は海や山に恵まれているのだと思いました。
関東でも大きな公園には自然がありましたが、自然に触れに行く感覚でした。富山は生活の中に自然がある、うまく言えませんが、そんな感覚の違いがありました。

3.一軒家生活・念願の家づくり計画
一軒家が欲しい。夫婦での共通の思いでした。
関東で建てようと考えたことはありましたが、比較対象で富山のイメージがあったため、金額と土地・家規模にやはり引っ掛かりがありました。
関東にいる以上、一軒家を持つことは難しいのかなと思っていましたが、移住した今、念願の家づくりも手の届くところまできました。いつかは家を持ちたいなと思います。
機会があれば、家づくりについてもお話できればと思います。

4.自己成長につながった
学生時代に過ごした富山と、社会人として帰ってきた富山では、私の中で、どこか意識の違いがありました。
学生時代までの私は、もらう・与えられる環境のイメージでした。
社会人としての私は、育ててもらった富山にもらったお礼をする・還元したい相手のイメージです。
(格好つけて言いましたが、うまく表現できないのが歯がゆい)

移住してから、富山に対して私の仕事でないか関われないか、プライベートで富山と関われないかを模索しました。
結果、仕事の延長で関わるには限界を感じ、1個人として富山市が運営するSketchLabに2021年11月から入会し、情報収集・見分を広げることにしました。
ここから多くの方と知り合い、刺激をもらい、20年育ってきたところとは思えない、新しい富山の一面を垣間見ることができました。

移住後、仕事ではなく個人として、いずれは富山に還元できないかと考えながら行動しました。結果、このnoteにつながったり、人とのつながりができました。

思い入れのある富山に移住したからこそ、この原動力があると思っています。万人に共通するかはわかりませんが、少なくとも私は富山に移住できたからこそ、この+αが生まれていると思います。

移住して悪かった点(3選)

  1. 会社限定の作業ができない

  2. 交通の便は比較的あるが移動負荷は高い

  3. 地方だからと言って生活のトータルコストは変わらない

こちらも順番に説明します。

1.会社限定の作業ができない
テレワーク主体になったとはいえ、会社の特定箇所でしかできない作業はあります。
そういうのは、やはり関東にありますので、わざわざ行く必要があります。もしくは、別のメンバで対応してもらうなどの協力が必要です。

とはいえネガティブには考えず、私が富山に思い入れがあるように、関東に思い入れ・いたいという人もいます。なので、そこはお互い役割分担で十分対応できる範囲だと考えています。

2.交通の便は比較的あるが移動負荷は高い
富山から主要都市へのアクセスは比較的良いと思います。

<陸路>
関東へのアクセスは◎(北陸新幹線 約2.5時間で東京)
名古屋へのアクセス〇(高速バス 約3.5時間で名古屋 10本以上/日)
関西へのアクセスは〇(新幹線+特急 約3.5時間で大阪)

ネックに感じるのは、九州や地方への移動です。
そういった方面への移動は、上記主要都市に移動してから新幹線・飛行機での移動になるので、移動に1日かかることになります。

立地・交通手段が限られるため、仕方のないことですが、関東から移動していた感覚からすると、やはり時間の体への負担も大きいなと感じました。

将来、移動に対する時間ロス感、体への負担が少なくなる未来を作りたいです。

3.地方だからと言って生活のトータルコストは変わらない
よく地方は物価が安いように感じていましたが、移住して1年、正直大きくは変わらないと知りました。
むしろ、関東のアパートから一軒家になったとこで光熱費などは高くなります。さらに、車社会・降雪地方だからこそガソリン代や暖房費用等が掛かり、関東に住んでいたよりも生活費用は高くなりました。

自給自足を目的とした移住ではない場合は、注意が必要かもしれません。

移住した結果

迷いなく移住して良かったと言えます。
それは私(夫婦)の第一優先が 子供 だからだと思います。

悪かった点もありますが、目的であった子育て環境の良さが実現し、良かった点による喜び・充実感が大きいです。

これから移住を考える方へ

移住経験者として、後から知ったこと、移住前に知っておきたかった という点を、これから移住を考える方へ2つお伝えします。

  1. 下調べをしよう

  2. ワーケーションしてみよう

1.下調べをしよう
移住先が私のように故郷ばかりではないと思います。
新しい土地、気になる移住先の情報は、移住支援サイトや窓口があるので下調べしてみましょう。
住宅紹介や、Iターン支援金などがあるようです。
私が移住しようとしたときは、移住先の県・市町村で指定された企業への就職がセットでしたが、今は転職せず居住地のみでも支援金が出たりするそうです。

ちなみに富山に興味をお持ちであればこちらを参考まで、チェックしてみてください。
富山県移住・定住促進サイト「くらしたい国、富山」 (toyama-teiju.jp)

2.ワーケーションしてみよう
ワーク×バケーションの造語でワーケーション。
旅先で仕事をしたり、出張の延長で観光を楽しんだり、仕事と旅行を両立する動きが始まっています。

仕事を変えず移住できるなら、移住前でもどこでも仕事できるだろう という前提が必要かもしれませんが、一度、気になる移住先で数日仕事をしながら土地の雰囲気を見るのはいかがでしょうか。

テレワークできる場所のチェックや、交通網のチェック、想像していた生活ができるのか、実際に確認することができると安心して移住の決断ができそうですね。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございます。
いかがでしたでしょうか。
移住について、富山について、自分のペースでまた記事を書きたいと思います。
ありがとうございました。

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