2020/6/8 読書記録

金井美恵子『たのしい暮しの断片』を読み終わる。亡くなったトラーという猫についてのエッセイが、トラーへの愛に満ちていてとても良い。トラーが生きていた頃に書かれたエッセイも読んでみたいと思った。


同じ「猫」繋がりで、今日から夏目漱石の『吾輩は猫である』を読み始める。注解を眺めながらの読書になるのでなかなか進まないけれど、面白さに時間を忘れてしまいそう。猫が、まるで人間のように考え、人間を観察した様が描かれている。「吾輩」の飼い主は教師をしていて、胃が弱い。漱石の分身みたいな人。「吾輩」は飼い主を馬鹿にはしてないと思うけれど、「勉強しているようで寝てる」とか、「絵心がない」とか割とズケズケ物を言う。ネタをあげるとキリがない。漱石が100年以上前にこんな面白い本を処女作として書いたこと、本当に凄いことだし、大事に大事に読み進める。

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