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2020/7/13 読書記録

村田沙耶香『きれいなシワの作り方 淑女の思春期病』を読む。SNSだったりメイクだったりいろんなところで悩み、自意識を発動させて苦しむ様子が書かれていて、面白い。私も今この本を書いていた時期の作者と同じ年代で、自意識を発動させまくりなので、共感することばかりだ。

この本は再読で、読むたびに村田さんと私って似てるかも、と思う。深掘りすると、心のどこかに「自分は普通じゃない」という思いがあって、「普通、正解と思われる振る舞い」のあたりをつけて何かをやろうとするから、「痛い女になってないか?」の自己チェックをしてしまうのではないか。それを「自意識が発動」と書いてるのでは、と思った。これは、「コンビニ人間」でも扱ってるテーマだ。


例えば自分の場合、コンサートやライブへ行くと、初めから最後まで自意識を発動させてしまう。「音楽にあわせてリズムを取る」「手を振る」「サビにあわせてジャンプする」といったみんな当たり前のようにやっていることを自然にできない。あわせなきゃ、でないと場の空気を乱してしまう。そんなことばかり考えているので、終わったころには「楽しかった」という気持ちより「なんとか乗り切った」という気持ちの方が強かったりする。そんなにしんどいなら行かなきゃいいのに、といわれるかもしれないが、付き合いとか、「それでも行ってみたい」という欲が勝つこともあるし、そういった自己矛盾があるところも、この本を読んでいると似ている気がする。

後書きで「今では恥ずかしくないことを恥ずかしがったり、怖くないことを怖がったりしている」と心の変化について自己分析されているのを読んで、ほっとした。生きて、行動し続ければ、私も今悩んでいることを笑って話せる日が来るのかもしれない。












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