#47 わたしはHSPのふどうさんやさん 〜HSS型HSP 生きづらさを軽くするための格闘記〜

■HSS型HSPのビジネススタイル~わたしの場合~①

●“鳥の目線”と“虫の目線”
「虫の目」とは、虫のように近いところから物事を注意深く見る視点。
ミクロの視点を持った、現場でしか見えないことを見る目。

「鳥の目」とは、空を飛ぶ鳥のように、物事を高いところから俯瞰する視点。
虫のように近い場所だけ見ていては分からないことも、高いところから広く見わたすことで、複合的に理解することができます。物事を総合的に見る視点。

HSS型HSPは敏感で洞察力があり、予測が速く、創造性にも富んでいるようです。
臆病なところもある。
臆病だけれども目線が“外”に向かっている。
ここで“臆病”というのは、一般的にいわれている気が弱いとかなどに使われる“臆病”ではなく、
非HSPからみると
「石橋を叩いて渡る」ひとが多い傾向。
壊れるはずのない強固な石の橋を、一応叩いて安全性を確かめて渡ることから、用心し過ぎるほど用心深くなることをいいます。

これを“慎重さ”と一般的な気が弱いように見えてしまう“臆病”と同一視されてしまうことにより、攻撃型人間からのターゲットにされてしまうこともあります。

人間誰でも大なり小なりの失敗はあるはずです。
失敗した後で、その失敗を軽く考えているか、重く考えてしまうか?
どちらかというと、重く考えてしまう方かもしれません。

まず、同じ失敗はまずしない。
失敗した経験を絶対(ほぼ)無駄にしない思考。
過去の失敗と近い内容でも、その失敗を応用した考え方で対処ができる。
また、ほかの人の失敗を自分のことのように置き換えてしまうHSP特有のクセがあるため、実際に失敗していなくても自然と対処方法が身についている。

●臆病なのに予測が速い?
前述の“ほかの人の失敗を自分のことのように置き換えてしまうHSP特有のクセ”が脳内の思考を巡らしてしまう。
危機管理能力や危機察知能力が高いのでは?
と思うのです。
「○○したら□□しそうだな?」とか、「○○したら△△になってしまうかもしれない」とか
これって、一般的にはある程度トレーニングしないと身につかないスキルなのですが、HSPはこれが自然とできてしまうのです。

●一線をわきまえている
「この人、言わなきゃわからないのかな?でも言ったらその人のプライドを傷つけてしまうかも?」
「この人、言ってもわからなそうだな?」
自己肯定感が高そうに見えて、実際は低い人たちがやりがちなこと
・ハラスメント
・時代錯誤な考え方の持ち主
・上から目線
・ほかの人を攻撃することで自分の立場を維持しようとする人
・“支配欲”のある人
「承認欲求」が以上に強いひとともいえます。
そういう人たちのターゲットにならないように見極める術を自然に身につけている可能性が高いと思います。

わたし自身、「逃避」を優先してしまっていますね。
その行動は、ある意味「いい面」も「悪い面」もありますが・・・

●「それって本当?」「それって正しいことなの?」「それって通じるの?」
ひとから言われたことしかできない・やらないひととか、依存性の高いひと達からみると、「そこまでしなくたっていいんじゃない?」などと思われるかもしれません。
・全体像が見渡せる
・情報収集能力が高い
・情報に対する検証能力(正しい情報なのか、誤った情報なのか?または、どこが足りていてどこが足りない情報なのか?)が高い
のではないかと思うのです。

初めてするプロジェクトや企画によっては多少時間を要することもありますが、ビジネス上のPDCAサイクルからみるとC(チェック)からA(アクション)の過程での検証に要する手間と時間が大幅に少なくできる効果をもたらすスキルではないかと思います。

●自然と“クリティカルシンキング”ができる
特に「危機管理能力が強い」
ということは、ちょっと何か変だな?と思ったら自分自身が納得するまでとことん追求してしまう。
「疑い深い」ひととか「神経質」なひとなどと一見思われてしまい、「危機」に対してそれほど意識を傾けられないひとからは距離を置かれてしまう。
あくまで「HSP気質」の人たちは、「ちょっと変だな?」の察知能力が強いだけで、その「ちょっと変だな?」以外の部分には何も気にも留めていないのに非HSPからは誤解されてしまうことも・・・
これができると、フェイクニュースや誤報がはびこるこの世の中で、悪い情報に踊らされることがないというメリットがあるのです。

●一手先ではなく、二手・三手先まで突き詰めた考え方の持ち主
前述で、危機管理能力が強い、クリティカルシンキングができるお話をしていますが、これは不動産取引上最も必要であり重要ことです。
これができていると、ありがちなトラブルを未然に防ぐことができたり、最小限に食い止めることができます。
これって、意外と目に見えないのです。
どうしてかというと、トラブルになりかけているのだけれどもトラブルに見せていない・・・
高等なテクニックなのです!
トラブルになってしまう場合、大抵の人たちは隠滅に走ります。隠滅に走ったところで何も解決していないのです。解決していないということは、誰が大変な目に合うのか?それは一般消費者(エンドユーザー)になるのです。

HSS型HSPの不動産取引をビジネスとしている人たちは、この技術(テクニック)を持ち合わせている人が多いのです。

参考書籍
その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません(時田ひさ子著・フォレスト出版)
「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本(武田友紀著・飛鳥新社)

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