#53 わたしはHSPのふどうさんやさん 〜HSS型HSP 生きづらさを軽くするための格闘記〜

●「唯一無二」の存在なのに「有象無象」の中に取り込もうとするブラックな考え方
「強い甘えの心理が働いている」
「薄っぺらいのに自信満々な人」(榎本博明著・日本経済新聞出版社)の中で、
『甘えというのは、相手と自分にズレがあることを受け入れず、一心同体であるかのように思い込む心理である。幻想的な一体感を理想とし、それが持てない相手を自分の世界から排除しようとする。甘えが強く、自他の分離ができていないのだ。相手も自分と同じように感じたり考えたりするのでないと気が済まない。
そのようなタイプは、もちろん自分の方もできるだけ相手に合わせようとする。自分も無理をして合わせているんだから、相手もこちらに合わせるべきだといった感覚を持つ。
ゆえに、合わせられない相手に対しては「許せない」という思いが湧き、感情的な反応を示したりする。』
と述べています。

「わたしがこうしているのだからあなたもそうするべき」
ゆがんだ同調圧力では?
同調圧力だけならば、まだ何とかする術があるかもしれませんが、これに加えて「脅迫的な行動」も伴ってくることがあります。
「○○していかないと左遷だ!」「○○しないとクビだ!」「○○しないと居場所がないと思え!」

また、よく使われるフレーズは。
「お前の代わりはいくらでもいる!」

実績がなかったり、スキルがなかったり、また学ぶ姿勢がないひと、プライドだけが高いひとほど、自分を守るためにほかのひとに対して威圧的になったり、罵声を浴びせて萎縮させたりする傾向が高いですね。

「他人の支配から逃れられない人」(片田珠美著・KKベストセラーズ)の中で、支配する人が駆使する手段が紹介されています。
・他の人に会わせないようにする
相手を自分の目の届く範囲に囲い込もうとすることが多い。他の人になるべく会わせないようにして、情報を遮断する。そして、自分の都合の良い話を吹き込む。
・罠をかけ孤立させて近づいてくる
「悪いうわさを流す」そうすることによって、周囲の人がその人にかけづらい雰囲気を故意に作る。そして、味方を装って近づき、巧妙に支配する。
・アメとムチの使い分け
承認欲求が潜んでいる。不倫関係がこの支配関係を生んでいると著者は言っています。

このほかに、
・ひとの弱みにつけこんで、味方のふりして支配しようとする
・出世をちらつかせて支配しようとする
・偽りの高揚感を持たせて近づき、唯一無二の存在に見せかける
・損はさせないというアプローチから近づき徐々に支配していく
ようなひとも支配しようとする人の手段ではないかと思っています。
そこから、巧妙な悪徳営業マンは支配下に置いてさらに“マインドコントロール”しようと動き始めます。

「偽りの高揚感を持たせて近づき、唯一無二の存在に見せかける」
これは、悪質な営業マンの常套手段です。


参考書籍
「他人の支配から逃れられない人」(片田珠美著・KKベストセラーズ)

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