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私のバイブル


みなさんには、バイブルと言える本はありますか?

私にはあります。


それは、「サピエンス全史」という本です。

この本は、2014年に発売されてから、世界で1600万部も売れてるそうですね。


そんなすごい本なんですが、「なぜ手に取ったのか」、「いつどこで買ったのか」全然覚えてないんです。

ただ、内容のインパクトはすごい覚えていて、「自分に最も影響を与えた本」の内の一つと言えます。


この本の何が良いかって、「自分達の根本は狩猟採集民である」ということを再認識させてくれるところなんですよね。

高度に発展して、道路や町がきれいに整備された現代社会に生きてると忘れがちなことなんですが、僕たち人間って思っているより動物に近いんですよね。

ただ、生まれた時から便利な社会に生きていると、自分達は動物とは違う何か高等な生物だと勘違いしてしまうんです。

この本を読むと、そういう便利な社会になったのは、実はかなり最近であって、人類史全体で見ると、ほんのわずかな部分でしかないっていうことを気づかせてくれます。
それまでは、動物たちと一緒に自然と格闘していたわけなんですよね。

そういう背景を理解できると、地球温暖化とか人口問題とかの、現代に固有な問題の背景が理解できるようになります。

自然に反した行動をとっているから、そういう問題が起きてくるわけなんですよね。

ただ一方で、狩猟採集民のような、自然に即した生き方が良いかというと、そういうわけでもなくて、だからこそ人間は、自然に勝つように進化したわけなんですよね。

つまり、人間が自然と格闘して、それによって何か問題が出てくるというのは人間にとって避けられない宿命だったわけなんですね。



便利な現代社会で生きてると、忘れがちな人間の本能的部分・動物的部分を改めて認識させてくれるこの本は、私の大切なバイブルとなりました。


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