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NYマンハッタンのビルに安田侃の彫刻がお目見え

2019年3月、ニューヨークにいました。

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新しく安田侃彫刻を設置するための打ち合わせのためでした。場所はロックフェラーセンターやラジオシティ・ミュージックホールのすぐ近く、6番街(アベニュー・オブ・ザ・アメリカス)の1251ビル内です。ロビーがリニューアルされるのに合わせ安田侃の大理石彫刻が置かれることなり、下見をしました。

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そして打ち合わせから2年後の2021年、イタリアで制作された4点組み作品《天秘》が船便でニューヨークに届けられ、3月に無事設置、4月にロビーが一部オープンしました。上の写真が2年前、下の写真がリニューアル後です。空間全体が明るくなりましたね。彫刻には自由に座れます。

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地下鉄のロックフェラーセンター駅直結、誰でも入場できる空間です。


それにしてもコロナ前のニューヨーク滞在、今となっては貴重な体験になりました。

MoMAとグッゲンハイム美術館ではコンスタンティン・ブランクーシの展示が充実していました。台座の形や壁の色など作品がよく見える工夫がされています。

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ロングアイランドのノグチ・ミュージアムにも行きました。

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1985年イサム・ノグチ自身の手で、工場だった建物を改装し自らオープンした美術館です。当時は治安が悪い地域だったそうですが、今はそんなことありません。

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AKARIの展示方法も面白い。多くの人がインスタグラムで投稿しています。

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古い建物の名残りが彫刻と相まっていい雰囲気を出しています。

緊急事態宣言のため東京都美術館の「イサム・ノグチ展」の会期が少ないのが残念です。「いつまでも やると思うな 展覧会」になってしまいましたね。


マンハッタン西部の話題の再開発プロジェクト「ハドソン・ヤード」のオープンにも立ち会うことができました。展望台「ヴェッセル」には登りませんでしたが、ハイラインとつながっていて気持ちのいい散歩を楽しみました。

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2021年5月現在、ワクチン接種が進みニューヨークでの経済活動が再開、飲食店や博物館の入場規制が解除され、活気が戻っていると報道されています。いち早く賑わいが戻るニューヨークが羨ましい。

1251ビルのロビー工事が完成する来年2022年にはぜひ現地に行き、《天秘》を見てみたいものです。