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あなたのチームにもいる『突き抜け感のある人』はなぜ結果が出るのか

昨日、コーチ仲間と自分たちが現役の時にいた「印象に残っている同期」について話していて、『突き抜け感のある人』は結果が出やすい、という仮説を思い出したので、本日は「なぜ突き抜け感のある人は結果が出るのか」について3つの観点で考察してみたいと思います。

あなたの部活・チームにもこんな人はいませんか?

■ 没入力
☞「この人、突き抜けてるなぁ」と感じる1つ目の要素は、物事に対して取り組むときに外界から遮断された『自分の世界』にすぐに飛び込むことができることです。こういう時はだいたい、その人に何を言っても聞こえていません(そのせいで指示を聞き逃して周りから怒られたりすることもあるのですが…)。
これは、良い意味で他人を気にしていないという鈍感力であり、没入する力の現れです。多くの人は、周囲の情報を少なからずキャッチして、それに合わせて自分の行動を変えるように動いていきます。コミュニケーションの観点では大変重要なことですが、周囲の情報がノイズとなって一つのものに深く入り込んでいくことが難しくなる要因ともなります。
突き抜けている人は、自分が気になることがあったら、周りがどうあれとことん追求して何度も繰り返す傾向があるように思えます。

■ 限界突破力
☞2つ目の要素は「唐突にぎょっとするようなことを始める」という点です。いきなり予想もつかないことを初めて、周囲をびっくりさせることも、「突き抜けている人」の行動の特徴でもあります。
これは、境界を超えることに躊躇が無い、すなわち「常識や既存の発想にとらわれないゼロベース思考」が当たり前に身に付いている、ということを意味しています。
一見すると、「常識を知らないヤツだ!」と思われる行動なのですが、顕著な実績を残そうと思ったら、それまで自分や他人のやってきたことを大きく上回るような変化を起こさなければならないことが多々あります。多くの人がどうしても既存の延長線上でものごとを考え、量を多くしたり質を高めたりすることで成長を遂げようとする中で、突き抜け感のある人は「これまでと全く違う方法」に躊躇なく踏み込んでいく傾向があります。

■ ピュアハート
☞最後の要素は「まるで少年のようなピュアな心」を持っていることです。ともすれば精神年齢が幼いとすら思えるほど、ものごとに対する純粋な好奇心、競技を一種「遊び」であるかのようにとらえて楽しむ心を、彼らは持っています。
これは彼らが、オトナになるにつれて身に付く「社会性」という名前で呼ばれる、「諦め」や「妥協」という概念から離れた存在である、ということを示しています。
人間、さまざまな経験を経て、「人生必ずしもうまくはいかない」だとか「ここまでやっていれば大丈夫」といった『教訓』を学び取っていきます。そうして効率よく生きることができるようになり、ある程度どんなことでも「そこそこ」の結果を出すことができるようになります。ビジネスパーソンとしては求められること(100点を目指すのではなく、70点狙いでものごとを前に進める)になるので、それが間違っているわけではありません。ただ、競技・スポーツをやっていく中では、純粋に「いかに100点に近付けていくか」が結果・成果につながってくるため、効率性や「そこそこの着地」に意識が向きすぎると、本当のトップクラスには到達しません(というよりも自分が気づかずにそれを抑えてしまっている)。

私自身の現役時代を振り返ると、没入力やピュアハートはあったものの、自分を変革するための「限界突破力」が足りなかったように思います。
皆さんも、ぜひ身の回りの「トガった人」のエッセンスを少し織り込んで、更なる高みを目指してみてください!

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