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美容室の「次回予約」の在り方

うちの美容室は2011年の開業時から「次回予約」というサービスを行っています。

※会計時に、次回の予約を頂くことで割引を提供します。

割引率や予約期間や変更などの設定は各店舗で創意工夫はあると思います。

うちの場合は2.5か月(75日目安)の期間内で、10%オフとしています。

予約日の1週間程前に予約の確認を公式ラインからお報せをしてます。


じわじわと再来の確約と、翌月以降の売上が予測できるので大変重宝してます。

今では月の予約の7割程度が次回予約でご来店頂いてます。


しかし、開業より10年で色々な変化を感じてます。

その「思ってること」を記しておこうと思います。

〇 メリット

・再来率の向上

・売上予測が立つ

・予約の枠の調整がしやすく、ヘルプのスタッフの配置など計画しやすい

X デメリット(最近増えてきた反応)

・「なあなあ」の関係からか、軽い気持ちでの変更やキャンセルが増えてきた。

・「定期的に来店」するのが”義務”化してきて、来店時の開口一番に不満を言われる。

一概に次回予約が起因している訳ではないけど、長い付き合いの顧客が増えてきて関係が深まることで「美容師と顧客」より親密な関係に感じてもらえ過ぎて、それ以上の距離感になり、身内にするような軽い反応を向けられる事が増えてきたように感じます。(ある種の約束の反故)

もしくは美容室の来店が「義務化」して感じることでの面倒くささ。優先度や特別さも低下してしまい、「あ、○○があるし、時間がタイトだな。。うーん、別の日にしよう!」みたいな。

もしくはこういった感覚が増すと時間の拘束・囲い込みされてる。様に感じられてる気がします。「忙しいのに、来てやった!」みたいに。

せっかく、気に入って頂いて長いお付き合いをさせてもらっていて、懇意にして頂けるので、優先的に時間・枠(席)を確保し、スムーズな案内を用意させて頂いてるのに、なんらかのネガティブな気持ちになってしまうのは本意ではないので、最近はいかに「断りやすい逃げ道」を残しながらの案内を探ってます。

・会計時の次回予約が条件反射にルーティン化した方や遅刻・変更が多い方には

「きっとお忙しいでしょうから、来たい時に連絡ください」と声掛けする。

(10日前あたりに)前後2週間の空いてる詳細な日時(時間まで具体的にして)2.3候補を案内する。

そういった対応をしています。

がちがちに固めてしまうよりはお互いに時間の遊びがあった方が良いと思うし、程よい緊張感を持った方が良い関係が長続きすると感じます。


昨今の社会情勢を顧みるとコミュニケーションの取り方や、人間関係の依存心もあるように感じます。

その辺を心に持つことで自分自身が乱れないで美容師としてのパフォーマンスを最大化して提供できる。そんな風に感じます。

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