ビジネス実務法務検定2級取得

ビジネス実務法務検定2級を取得したので簡単に資格の概要と勉強の方法について書いておきたいと思います。

ビジネス実務法務検定2級とは

東京商工会議所が主催するビジネス関連の法律についての検定です。
ホームページでは「“ビジ法”は、法務部門に限らず営業、販売、総務、人事などあらゆる職種で必要とされる法律知識が習得できます。」とされています。
具体的には民法、会社法、商法などビジネスにまつわる法律についての勉強ということになります。
級は1級から3級まであります。
3級は民法や商法などの基礎知識
2級は3級に加えて会社法のほか、製造物責任法や特定商取引法などの様々な特別法の基礎知識が問われます。
問題は択一式ですが、単純に正しいものを選べとかではなく、5つのうち正しいものを選んだ組み合わせはどれか答えよという内容で、やや難しくなっています。
そして、1級になると知識としては2級レベルなのですが、これを事例に当てはめて論述するため、現実の問題を法律に当てはめて理解する能力が問われます。
ということで3級は過去の合格率を見ると80%前後、2級が50%前後と高いのに対して1級は10%前後と低くなっています。
もっとも現実にトラブル対応するとなると1級の問題に出されるようなことをやらなくてはいけないので、コンプライアンスや法務を担当する方であれば、そんなに難しくはないのかなと思いますが(あくまで想像です)
その中で今回は2級を受験しました。

ビジネス実務法務検定2級の学習法

まず、結論から言うと通信講座で勉強して、公式テキストで補足するというやり方をしました。
通信講座は「Studying」を利用しました。
色々とオンラインの講座はありますが選んだ理由は2つ。
1つは安いからです。
2級、3級の合計額が総額2万円余りでいくつかのオンライン講座の中でもトップクラスの安さでした。
それほどの難関資格というわけではありませんからテキストの勉強だけでも、十分に合格は狙えると思いますが、やはり動画で解説があると理解できる時間はかなり短縮できると思います。
とはいえ、そこまで費用をかけたくはないということで選んだのがStudyingでした。
2つ目の理由はスマホに適しているからです。
Studyingは通勤講座という言い方をしています。
一本の動画が20~30分程度の長さに収まっていて、通勤時間で丁度、見られるというのが売りです。
自分の場合は1.5倍速再生することが多かったので、もう少し短い時間で見ていましたが、いずれにしても通勤電車の中で見るには丁度、良い長さでした。
ということで、講座を朝見て、夕方問題を解くというようなサイクルで一か月ほどでおおむね講座は終わりました。
視聴時間と問題の学習時間合計は45時間ほどでした。

しかし、通信講座の場合は合格のために論点を絞ってあるために理屈よりも答えありきみたいなところが一部あり、理解が深まらない部分も多くありました。
また、問題も基本的な理解に重点が置かれているため実際の試験問題より簡単な傾向があったため公式テキストで補足をしました。
具体的には公式問題集を一通り解いて、出来が悪かった部分の公式テキストを読むという具合です。
と言っても精読したわけではなく、ひとまず合格に向けてできの悪かった債権に関する部分と国際法務の部分をさらっと読んだくらいで、テキストは問題集含めて2、3時間くらいやっただけだと思います。
その結果、試験は82点で合格しました。
あくまで資格合格を軸としてきたので、そんなものかな、と。

ビジネス実務法務検定2級を勉強した感想

学習したうち、会社法分野や国際法務の分野は別にして、民放、商法、消費者契約法や金融商品取引法など、日常生活を送っていても知っておいた方がいいんじゃないかな、と思う知識は結構、多くありました。
ですから、仕事上法律を必要とするか否かに関わらず、生きていく上で2級レベルの知識は学んでも損はないのかなと思います。
一方で法律について基本的な部分から理解する、というところからはほど遠く、社会生活やビジネスに役立つ部分をピックアップしただけなので法律の専門家と比べれば表層的な理解に留まるレベルだとも思います。

では、自分にとってはと言えば勉強してよかったと思います。
少なくとも民放などの法律についての理解は深まったので、契約や取引をするときの理解度が違うので、誤った選択をする確率は下がったと思います。
それほど時間を取られるわけではないですし、興味があれば勉強してもいいのではないかな、と思います。

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