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モノについて ノイズトースター noise toaster 


Everlasting Daisyをリリースしました。



ノイズトースター→エフェクターで作成しました。 

ノイズトースターについて

  noise toasterはMusic From Outer Spaceで回路図や作り方が共有されているアナログシンセです。秋月などでDIYキットが販売されていて組み立てるとアナログシンセが作れます。





構成について


 ノイズトースターの構成はオシレータがひとつ。ノイズジェネレータがひとつ。LFOがひとつ、エンベロープジェネレータ(以下EG)がひとつ、ローパスフィルターがひとつです。
 LFOとEGはオシレーターのピッチ、フィルター、などをモジュレーションできます。オシレーターは矩形波とノコギリ波の二種類です。LFOは矩形波に対し積分、微分(ローパス、ハイパスした矩形波のような感じ)で波形を変えられます。
 エンベロープジェネレーターはアタックとリリース、リピート⇔マニュアルゲートの仕様でリピートの周期はアタックとリリースの合計時間によって決まります。

Maxパッチの共有


 ハードウェアをベースとした考察は実機が無い場合イメージや共有が難しいかもしれません。ソフトウェアの場合、特にオープンに利用できるソフトの場合は環境の共有がしやすい利点があります。そこでとりあえず簡易的に似た環境をソフトで作成してみます。
 ということでmaxで簡易的なノイズトースターライクなパッチを作成しました。maxは保存以外はフリーで利用できます。以下に配布しました。大体の感じはつかめるかもしれません。


レゾネーター ピッチシフター サンプリング

 ノイズトースタはモノなので和音を作るためにレゾネーターかピッチシフターを重ねる。レゾネーターは元のピッチに追従しない。ピッチシフターは追従する。ノイズトースターはモノで音色を増やすためにピッチなどのモジュレーションが複数ついている。そのままオクターバーなどで音を重ねると和音がついたままモジュレーション出来て意外と豊かな音になる。動かすとリバーブとかディレイが入ると残るから減らした方が良さそう。レゾネータは追従しない。ピッチシフターは相対的な関係を維持している。音色も維持する。ただ離れすぎると音が崩れる。レゾネーターはトリガーのインパルスに対しフィルターなどで特定の周波数を強調する。物理モデリングなどでも使うときがある。ある種レゾネーターというのは元の音源からある部分をサンプリングして取り出して利用するという行為なのかもしれない。そう考えると物理モデリングというのは特定の要素を抽出して原音と異なる新しい意味を付加するという意味ではサンプリングに近いかもしれない。楽器というものが人の動きなどからエネルギーを得て、音という形に変換する事、全く違う形で出力することに近い。レゾネーターというのは元の音を生かすというよりは変形して新たな意味を付加するものかもしれない。ピッチシフターは元の音の特徴を持とうとする方向性を持つ。極力、原音から劣化させずにピッチのみを変更しようという意思を感じる。ピッチシフターは原音に対して何倍かという相対的なピッチでレゾネータは絶対的なピッチ関係を維持する。原音が変わったらそれに合わせて追従する。


エオリアンハープ 楽器は規則性を作る

楽器というもの自体が動きを特定の振動に導く特性がある。resonateさせる。集約させる。不規則な動きやエネルギーを固有の規則的な振動にすることはレゾネータに近い。人の動きは意思によって動いていると感じられるので不規則さや集約性をイメージしにくいかもしれない。規則的な動きから規則的な動きの平行移動だと感じられる。楽器を弾こうとする人の動きも出てくる音色も平行移動のように感じられる。人を介さない楽器のほうが無規則な動きに規則を与えるという事を意識しやすいかもしれない。
エオリアンハープという楽器がある。人の力を介さない自然の風の動きから規則的な振動を作り出すような、乱雑さから規則性を作るという事が感じられる。




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