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【Coachella 2023】6日目はMommaが観たかった

1週目と同じく月曜朝8時からの配信だった【Coachella 2023】6日目を、社会人が閲覧することは難しい。事後に公式アカウントにアップされる抜き出し動画をポツポツと眺めていると、Mommaの「Speeding 72」がアップされていた。



Gibsonの黒いSGで奏でる 歪んだフレーズ

私が彼女たちを知ったのは、indienativeから。記事内に掲載されていた同曲のMVを観て、「えらく気持ちいい音でGuitarを弾く人たちだなあ」と。そこから聴き漁るほどではなかったが、【Coachella 2023】への出演と配信を知った時は、ぜひ観てみたいと思っていた。

しかし、初週の配信は月曜朝9時すぎから、2週目は出演ステージの配信自体が無かった。ようやっと観られたライブ演奏を観て、やはりAllegra WeingartenがGibson製の黒いSGで奏でる、歪んだ単音フレーズがめちゃくちゃ気持ちよく、なんなら音源よりライブの方がいいじゃん!無事、過去作から聴き漁り始めたのだった。



90年代のGrangeやAlternative Rock、日本のレジェンドも

NirvanaHoleThe Smashing PumpkinsPavementVeruca SaltThe BreedersLiz Phair。聴き始めれば、まもなく思い浮かぶだろう。本人たちのリスペクトや歌詞、評論のリファレンス等には、90年代のGrangeやAlternative Rockのレジェンドたちが挙げられる。

”新進気鋭のアーティストにとても協力的”だったというDanger Collective Recordsからリリースした最初期の2作は、それほど目立った気持ちよさはなかったが、どちらもラストの1曲が轟音系でなかなか。
日本のフェイバリットとして、Number Girlやbloodthirsty butchers、MO'SOME TONEBENDERらを挙げているのも納得できる。

そして2022年、パンデミックの最中にPolyvinyl Records / Lucky Number Musicと契約。新メンバーのAron Kobayashi Ritchosがプロデュースし、完成させたアルバム『Household Name』で、その名を一気に知らしめた。



力強く腰があるのに、軽やかなGuitarの音色

気持ちよさでは「Speeding 72」が断トツだが、「Lucky」のリフのGuitarの音色にしても、力強く腰があるのに、軽やかな感触で耳心地が素晴らしい。元々、Etta Friedmanがライブでギタリストが必要になり、Allegraにお願いしたら最高になった、という結成時のエピソードも頷ける。

そして2023年3月には、新曲「Bang Bang」を発表。よりキャッチーになってってる。近々大きなフェスあたりで来日しそうだけど、彼女たちもフェイバリットに挙げているおとぼけビ~バ~との2マンとかしないかしら。



余談

聴きながら書きながら、名盤『Requiem for Innocence』のサブスク解禁について言及するART-SCHOOLの木下理樹や、今年で20周年を迎えるのことを思い出した。


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