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逃げた方がいい編集者の特徴

こんにちは。ドルチェ&ガッバーナが、どんな匂いか知らないけど「昔つけてる奴いたよねー」っと話を合わせる、やすす(@k_yasuda05)です。

出版業界は村社会。閉ざされている世界、独自の文化。

その中でもマンガ界隈なんて『風の谷のナウシカ』の風の谷そのもの。村の両サイドは断崖絶壁、目の前が海、背後に腐海。というレベルでひっそりと閉ざされている世界。秘境中の秘境。慣習も生活もあまりに独自に進化してきた。そんな世界に剣聖ユパ様よろしく、新人漫画家が飛び込んで行くなんて無茶な話。

そんなわけで、特にヤバい7選をまとめました。

ツイートしてみた結果、結構な共感の声をいただきました。特に漫画家さんから。あるある〜、と。悲しいことにあるあるなんですよね。
今日はそんな『逃げた方がいい編集者の特徴』ついて解説します。ホント、自分の担当編集者が2個くらい当てはまったら逃げた方がいいです。ホントに。

レスが遅い

レスが遅くなる原因はシンプル。あなたの優先順位が低い。

編集者は基本的に多忙です。めっちゃ忙しい。本を出版するっていうのは、本当に大変なんです。出版流通は関わる人の数も作業工程も、非常に多い。本自体がアナログそのものなので、まだまだ作業自体もアナログが多い。
効率よく仕事をしないと手元のタスクで忙殺されます。仕事としての難易度が高い。だから忙しい。

また、失礼な話。どの作家も平等に時間を割きたいと、みんな思っているが時間は有限。どうしても優先順位が必要になる。そして当然ですが、連載中や出版が決定している作家の方が、優先順位は高いです。

優先順位をつけた結果、あなたへの連絡が遅いのは、優先順位が低いからです。

打ち合わせが長い

「優秀な編集者は雑談が上手い」と、よく言われます。作家のインスピレーションを刺激するような編集者はもれなく優秀だと思います。
シンプルに言い換えると「打ち合わせが楽しい」というのが重要かなと。

一方で、打ち合わせ「時間」という観点で言うと長すぎるのもどうかなと思ってます。今の時代、より短い時間で創造的な打ち合わせが、出来るに越したことはないかなと。

編集者との打ち合わせって、アジェンダとか議事録とかないのが多い。
僕は予め準備するタイプでした。指摘内容、議題、相談事項など決められた時間内で、クリアできるようにする。そういう準備をしっかりすることが大事だと思います。

その上で、打ち合わせ時間をより短く出来るように努力してました。
なぜなら『一人でも多くの作家が、クリエイターとして生きる』という夢を叶えたいし、多くの作家をデビューさせて食っていけるように、自分に出来ることを尽力したい。そのために限られた時間を有効に使いたいので。徹夜で打ち合わせとかは、決してしませんでした。

人の話を聞いてない/言ったことを忘れる

自分の話ばかりする編集者。いるんですよね。自分の話ばかりして、伝えたいことから、何かを気づかせようとするんですよね。
でも本当に必要なことって、引き出すことなんじゃないかなと。引き出すきっかけを与える必要はあるが、話す量は作家の方が多いにこしたことはないんじゃないかなって思います。

インプットだけだと飲み込むだけなので、アウトプットして吐き出させた方が良いんじゃないかなと。

あと、言ったことを忘れる編集者は、そもそも人の話を聞いていない可能性が高いので、建設的な議論ができないという特徴があります。気を付けた方がいいです。「それ、前も聞いたな…」が、頻繁に起こります。

打ち合わせ内容を覆してくる

議事録をとらない、アジェンダが迷子、議論が建設的でない、同じ話を何度もする…etc

この辺が常習化してくると、OKだったものが覆ったりする。
しかし、僕自身も前回の打ち合わせ内容を覆すことはありました。クリエイティブな仕事をしているので、反対側の方が良くなる時はあります。そういった時は、必ず「前に言っていたことと逆のことを言ってごめんなさい。」から意見を切り出します。

人間、完璧ではないし、コンテンツづくりに明確な正解はないと思ってます。なので、考えや言ってることが変わったりすることもあるし、仕方のないことだとも思う。ですが、あくまで、建設的な議論をする努力を怠らない意識が重要だと思います。

編集が脚本書き始める/アイディアを強要してくる

コレが最終形態です。最終的に自分が動きます。逆にすごい。

編集の仕事は編集することであって、自身が脚本を書くことではない。領分ってものがある。明確に分かれていないといけない領域が崩れると、関係性は崩壊します。

そして、誰しもが自分のアイディアが正しいと思うもの。しかし、打ち合わせをするのであれば、建設的に議論をすべき。論破は禁止。
一緒に話していく中で、最適な解を模索していくことが重要だと思います。誰が正しいとかっていう問題ではない。

あくまで編集者は、最初の読者として。率直な感想を伝えるべきで、作家も相手の意見に耳を傾け受け入れていくことで、より良いモノが作れるんだと思います。

企画通過前にネーム描かせまくる

無償で稼働し続けることと同義。企画が通過する保証もないので無駄骨に終わるケースも多々ある。編集は編集で企画がボツになると、準備していた時間が水泡に帰すので、お互いのためにならない。

どうやってデビューするのが良いか?というのは、本当に難しい問題。専門学校や大学でマンガを勉強しても、連載する時は個人事業主として契約することになることが大半。就職とか正社員とか、そういった感じではない。

僕が考えるデビューするまでの方法。こうしたら良いんじゃないかなって提案は、コチラのnoteにまとめておりますので、よかったら見てみて下さい。

さいごに

「編集者と関係構築していくには、どうすればいいのか?」という悩み。新人作家からよく相談されます。話を聞いていく中で、あるある事例を今回まとめさせていただきました。

「編集者ガチャ」という言葉がある通り、人との出会いは縁。そして、運。
少しでもいま悩んでいる方に届いてもらえると嬉しいです。
そして、連載するまでの間に、色んな人と会って話してみることをオススメします。

ということで、本日は以上!

もしよければ、コメントや感想。スキをいただけると、やる気が出ます!
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それでは、今日も良い1日になりますように。じゃまたね。

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