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これを読めばわかる!これまでのYouTubeマンガ動画【2021年版】

コロナ禍での巣ごもり需要で、月間利用者数が国内6500万人のYouTube。
その中でもマンガ動画は人気ジャンルの一つで、TOPのチャンネルランキングでも上位にいくつか食い込んでいたりしております。

マンガ動画というものが、YouTubeに出てきてから3年位経過したでしょうか。
まだそれくらいしか経っていませんが、大きく進化を遂げております。

今日は、そんなYouTubeで躍進するマンガ動画について基礎的な話とこれからどういった進化を遂げていくのかといった話をしていこうと思います。

YouTubeマンガ動画の変遷

4象限で解説しますね。ひとえにYouTubeマンガ動画と言っても、大きく4つに分類されます。

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ひとつずつ解説していきます。

① 原作アリ/絵が動かない

■主なチャンネル

■特徴

・マンガを動画に最適化
・スライドショー形式で見せたり、コマだけ切り取って見せたり
・ただ単に1枚のマンガ原稿を要所要所切り取って、スライドショー動画にしたもの
・投稿コンテンツは基本的に既存のマンガをそのまま使う

主に出版社を中心に、既存のマンガ原稿を動画化するパターンです。
試し読みの動画版というイメージが近いでしょうか。おそらく最初に出てきたマンガ動画というのが、この①だと思います。

そして、この①形式は、いま一周回って人気になっています。
というのも、2,3年前は単に動画化するだけでも結構なコストがかかっていたのですが、技術の進歩によって動画化するコストは格段に減っています。超低コストで、簡単な動画であれば作れるようになってきました。
それにより、電子書店の試し読みみたいなカタチで、漫画原作の1-3話をマンガ動画化。そして、これより先は、マンガを買って読んでね!というカタチで使われるように、最近なってきました。
つまり、「動画制作コスト<電子書籍の売上」になっているので、マーケティング施策として選択肢に入ってきたというわけです。
しかも、上手いこといけば、再生数がガツンと伸びて、ワンチャン、アドセンス収益も入ってくるという。動画を1本作りさえすれば、あとはYouTubeが勝手に動画を広めてくれて、電子書店への流入にもなり、広告収益も見込めると。まさに一石N鳥。

ちなみにこういったマーケティング施策用としての試し読み動画は、BLやTLなどの刺激強めなコンテンツが最も相性が良く、再生数が伸びやすい。おそらく、これから雑誌単位でめっちゃ増えてくると思います。

■参考

② オリジナル/絵が動かない

■主なチャンネル

■特徴

・①と形式は基本一緒
・原作が存在せず、YouTubeオリジナルの企画
・1話2話といったストーリー形式ではなく、基本的にオムニバス
・より動画に特化したマンガ。動画を想定して作られたマンガ。
・カラーになったり、演出が凝っていたり、SEが入ったり、BGMが入っていたり、声優が入っていたりする

国内のYouTubeマンガ動画チャンネルで、TOPにランクインしているのが、この②形式です。
この②が①と比較して優れているのは、より動画として見やすくなった!というのは、すぐわかるメリットだとして。本当に画期的なのは、『毎日更新』できる点です。

YouTubeにおいて、人気チャンネルを目指すなら投稿頻度は多いに越したことないです。
※impを食い合う問題は一旦置いておく
マンガ原作だと、ストーリーマンガがほとんどなので、仮に1話2話と毎日ストーリー順に更新していくと、すぐに最新話に追いついてしまい、挙げ句、どんなに早くても週1更新になってしまいます。YouTubeチャンネルを伸ばすにあたって、週1更新だと遅いんですね。
その点、②形式であればYouTubeオリジナルかつオムニバスなので、更新し放題。毎日更新が可能になるわけです。

そして、もう1点。ストーリー形式というのが、YouTubeというメディアに合わない理由として、ブラウジング機能があげられます。YouTubeでチャンネルを伸ばすには、ブラウジングと呼ばれるトップページや動画の横のオススメや関連動画からの流入は必須。
仮にトップページに30話や40話といったサムネイルが表示されたとして、選ばれるでしょうか。恐らくNOで、いや、1話から見るわってなると思います。その点を踏まえると、1本で完結するオムニバスを投稿することで、どのお話しでも選ばれることができるし、なんなら1本目に投稿した動画よりも30本目に投稿した動画の方が再生数を稼ぐことも可能です。ストーリー形式だとどうしても1話の再生数を超えることはできません。2話から見ても話がわからないので。

ただ、この②形式のマンガ動画は、ピークが1年前で、当時は100万回再生がデフォでばんばん再生されていました。いまではだいたい20万30万回再生くらいのチャンネルが多く、制作原価をみてもトントン。売却に動いたりしている噂もちらほら聞いたりしてます。

一時期ブームとなったこの②形式は、最近では再生回数も新規参入も緩やかになり、ひっそりと閉じていくチャンネルも増えてきているような感じです。

とはいえ、僕としてはまだまだアツいジャンルだと思ってます。
実際に、フェルミ研究所からの派生で、【新】フェルミ大学というチャンネルが最近出てきましたが、キャラが固定化し、動画のネタも大人向けの学習コンテンツと。視聴者クラスタを絞ることで再生数を安定して稼いでいたりします。
1年前はマンガ動画をあげれば無条件にめちゃ再生されていたのが、戦略が必要になってきた。というだけの話かなと思っています。

■参考

③ オリジナル/絵が動く

■主なチャンネル

■特徴

・マンガ動画っていうか、もはや簡易アニメレベル
・原作がなく、Youtubeオリジナル
・吹き出しが消え去り、テロップに
・キャラが口パクしたり、ぴょこぴょこ動いたりする
・話はオムニバスだが、キャラが固定化

そして、今まさに絶好調なのが、絵が動くタイプのYouTubeマンガ動画。もはや、マンガを通り越してYouTubeアニメ動画と言われていたりします。

より動画ナイズドされるという意味で、クオリティ勝負になってきています。
生き残りを懸けたクオリティ勝負の時代に突入ですね。

④ 原作アリ/絵が動く

■主なチャンネル

■特徴

・僕がプロデュースしている獅子原くんch!
・③との違いは原作があるってところだよ!
・ただしストーリーは連載しているものではなく、オムニバス。つまりYouTubeオリジナルストーリー!

③の進化版というわけではなく、③の派生として、原作があるYouTubeアニメチャンネルが増えてきました。というか、僕が増やしてます笑
いま本当に絶好調なので、よかったら見てみて下さい。

閑話休題

ここまで、長文を見ていただいてありがとうございます!

ここまで読んでいただいてありがとうございます!
こちらの記事は僕の運営しているオンラインサロンで投稿した内容をリメイクしたものになります。興味のある方はコチラの記事からどうぞ👇

また、ここから先は、
よくある質問と④の原作漫画を作りたいんだけど、どういった傾向のマンガを作ればいいの?って話をまとめましたので、よかったらどうぞ👇

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