見出し画像

猫白血病・エイズ検査の注意点

猫エイズ、白血病の検査については前回の記事で簡単に説明しました。

この記事内で検査のタイミングについて触れましたが、今回はもう少し詳しく解説します。

陰性から陽性に変わる(陽転)

原則、新しく猫を迎えるときに検査をしましょう。ただし注意点があります。

子猫は生後2か月以降の検査をおすすめします。
極端な話、生まれたてでも検査は可能ですが、検査結果をより正確なものにするためには再検査が必要になります。
先住猫がいる等すぐにでも知りたい場合を除いては、ある程度子猫が育ってから検査をしましょう。
それまでは原則隔離です。猫白血病がうつらないような隔離処置です。
感染経路などについてはこちらから復習してください。

成猫であっても、感染を疑う機会が発生してから1、2か月後に検査をしましょう。
「先週、外出てしまってケンカして帰ってきた。ウイルス検査してください!」
と慌てて連れてくる立派な飼い主さんもいるのですが、慌てて検査しても無駄な検査になってしまいます。
感染直後では、ウイルス量や抗体産生量が少なく、正確な結果が得られません。そのため、最終感染機会から1~2か月程度経過してからの検査が正確な結果を示します。

陰性でも安心できないケース:感染後間もなく、まだ検査で陽性を拾えていない

陽性から陰性へ変わる(陰転)

陽性だった個体が陰性に転じることを陰転といいます。

猫白血病陽性はウイルスが身体の中にいることを示します。しかし、自分の免疫力でウイルスを排除できることがあります。
離乳期を過ぎてからの感染だと50%、1歳以上だと90%の確率でウイルスは排除されます。排除後に再度検査をすると当然陰性となります。
陰転しない場合、残念ながら持続感染になったということです。

猫エイズの場合、①ウイルスに感染していて陽性になるパターンと、②抗体だけ持っているパターンで陰転する可能性の有無が分かれます。
①感染していた場合は、陰転しません。
②母親譲りの移行抗体を持っていた場合は、4ヶ月齢程度で移行抗体が消失するため、陰転します。
移行抗体の消失時期は個体により大きく幅があり、2か月齢の場合もあるし、4か月齢でもまだの場合もあります。検査時期は遅いほど、移行抗体による陽性は出にくくなります。

いずれの場合も子猫の時に陽性判定が出た場合、数か月後に再検査をお勧めします。

陽性でも諦めてはいけないケース:子猫

まとめ

このようにウイルス検査の結果は検査時期によって評価が変わることがあります。
複数回の検査がより確実なものとなることは確かですが、1回の検査であってもより信頼できる結果になるように、検査時期は獣医師と相談しましょう。
また、疑わしい猫は隔離をすることで感染予防が可能なウイルスです。感染を絶望的に捉えず、しっかり理解して感染予防に努めましょう。


やまがた不妊去勢クリニックでは、猫を保護している個人や愛護団体、福祉事業者を対象に多頭飼育や野良猫について助言、動物医療提供を行っています。下記より問い合わせください。
ホームページ(https://y-snc.com/)
電話:070-8583-2929
メール:info@y-snc.com
LINE ID:y-snc