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ココロのコップ

▼ぼくは舞台演出家です。
僕たちがやっていることは、人に見てもらって何かを感じてもらうことです。それが良い感じ、悪い感じかかわらず・・・

▼自分の中に人に見てもらうものが何もなければ、何かを感じ取ってもらうことなどどだい無理なわけです。

▼少し話はそれますが、心がギスギスしていると、他者には悪い印象しか与えない事がままあります。
感覚的な話ではありますが・・・

ぼくの場合、そういう時は、だいたい心の中、気持ちが「何もない状態」だったりすることが多いです。
または、黒く淀んだ気持ちで一杯の時。

反対に素敵な出来事をいっぱい経験すると、その感動だったり嬉しさだったりで心が満たされます。
そういう時は他者に良い印象を与える事が多いです。

▼このことを考えるとき、いつも思い出す言葉があります。
『ココロの中にコップがあって、それが空っぽだと人に何もあたえられない。たくさんのキレイなお水をいつもコップいっぱいにして、溢れ出した時に何かを与えられるものだよ』
ぼくのお芝居の先輩が言っていた言葉です。

▼ここでいうお水というのは、自分が感じたり受けたりする様々な事象の事と捉えています。

▼生きていればたくさん受けるであろうたくさんの事柄・・・
日々の生活で感じること、嬉しい事、楽しい事、良い事、悪い事、ストレス…

たとえそれが汚かったとしても・・・コップいっぱいにため、溢れ出さる事が表現者として大切なのだと考えています。

▼そして、そのコップにどんな汚い水を入れても、浄化できる『魔法のコップ』にする事が日々の生活だったり、感性だったり、今までの経験に基づいた考え方なのだと感じています。

▼僕たちがしていることは人に見てもらって、何かを感じてもらうことであり、このココロのコップからキレイな水が溢れ出した時にはじめて、何かを感じ取ってもらえるのだとぼくは考えています。

舞台演出家の武藤と申します。お気に召しましたら、サポートのほど、よろしくお願いいたします!