[滝坂道] 道玄坂地蔵尊@ミステリアスな円山町
渋谷駅から道玄坂を登り、道玄坂上交番前から神泉方面に向かう「裏渋谷通り」を歩きます。この「裏渋谷通り」が調布市で甲州街道に合流する滝坂道です。
道玄坂上交番前を歩きはじめて、いきなり寄り道をします。一番はじめの角(ファミリーマートの手前)を右に曲がって裏渋谷通りを離れると、料亭三長の前に出ます。
道玄坂地蔵尊
この地蔵様は約三○○年前に建てられた玉川街道と大山さんを結ぶ三十三番霊所の一番札所のお地蔵様です。
昔は豊沢地蔵と言われていましたが、現在は道玄坂地蔵と名を改めて現在地に立っています。
昔の御本体は二度の火災で焼け崩れましたが、この地蔵の中に御本体を固めて、上を綺麗にお化粧しております。
この地蔵様は、火ぶせ地蔵とも云われ、霊験あらたかなお地蔵様です。
この「約三○○年前」がいつかと言うと宝永3年(1706年)です。このお地蔵様は当時道玄坂上に建っていたものの、大正4年(1915年)の道玄坂改修工事の際この場所に遷されたと言われています。
「豊沢地蔵」と言われていたのは、かつて建てられていた道玄坂上の場所が、旧渋谷町中渋谷字豊沢であるからだと考えられます。
ミステリアスな雰囲気のある街の中に佇む道玄坂地蔵尊をお参りして、滝坂道に戻りましょう。