おはようのごほうび

今朝は少し時間に余裕があったので、軽く朝ごはんを食べて出かけた。

わたしは基本的に朝食をとらない。
物心ついたときから朝が弱く、起きれない→うまく動けない→時間がない→食べない……の連鎖の中で生きてきた。
中学生くらいまでは誰も彼もが「朝食はきちんと食べなきゃダメ」と言うので、朝食をとる時間がない自分、時間があっても手をつけずに出かけてしまう自分はダメなんだ……と劣等感すら抱いていたが、高校生の時に「自分は朝食を食べなくていい種類の人間だ」と結論付けて以来、むしろ積極的に食べないことを選んでいる。

それでも食べること自体は好きなので、休みの日や余裕のある朝はちょっとしたもので口寂しさを埋めたくもなる。そういう時はビスケットと紅茶とか、おまんじゅうとほうじ茶とかで気持ちを満たす。
"朝食"の固定概念から解放されてからは、こういうおやつみたいな朝ごはんを用意するのがすごく楽しくなった。

今朝の朝ごはんは、前の日におやつとして買ってたミニあんぱん。プラスチックの箱に小さいのが5個入ってるやつ。いつものクリームがなかったからあんぱんにして、3個だけ食べて残っていたのを思い出した。ピーナッツバターと迷ったけど、トースターで焼くことを考えたらあんぱんにして正解だった。
1つ目はそのまま。軽く炙られた皮がパリッとして美味しい。
2つ目はバターをつけて。あんバタに間違いはない。
よし、今日みたいな日はたいていのことがうまくいく。

わたしにとって朝ごはんは趣味で、娯楽で、ごほうびだ。