見出し画像

気軽なおくりもの

プレゼント選びが苦手だ、と思っていた。特別な日をきちんと祝いたくて、贈る相手のことを考えてあれこれ選ぼうとするけど、なんだかどれもピンとこなくて自信を持ってプレゼントを用意できたことがない。

ある日ふと、旅行のおみやげは悩まないなということに気づいた。その土地所縁のものや、食べものなら日持ちするものなど、条件が定まっているからかもしれない。
そして恐らくいちばん大きな理由が「自分本位で渡せるから」なんだと思う。自分が行きたくて行った旅行先の、自分がいいと思ったものを渡す。相手の喜ぶものを、というおくりものの基本的な考え方とは相反するけれど、その気軽さで相手を思う気持ちを伝えることができるなら、それもさほど悪くはない。

おみやげがおくりものの練習になったのか、最近はプレゼント選びの苦手意識が薄くなってきて、これはあの子が好きそうだなとか少し多めに入ってるのを買っておすそ分けしようかなとか、そういうことを考えるのがとても楽しい。
それでも誕生日、クリスマス、と渡す日が決まってるとその日に向けて気負ってしまったり、いいものを見つけても「何の名目もないしな〜〜」と躊躇してしまうことがある。だから、渡したいときに渡したいものを贈ればいいと気軽に考えてそれがわたしのスタイルって思ったら、なんだか素敵な人みたいじゃないですか?

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?