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時を経て共感する


失恋ショコラティエ

TVerで見直してます。歪んでるなーと思いながら、それでもついつい再生してます。

不思議なもので、放送当時の視点は「沙絵子さん」だったのだけど今は「薫子さん」の視点で楽しんでます。

彼女の“心の声”や関谷くんにだけ話せる“本音”は、痛いと分かってる自分を止められなくて、他人に理解して欲しいけど理解されたくないからどうしようもないんだなって思ったらとてもカワイイ人に思えてきました。


井上薫子

もう少しだけ、彼女のことを。
序盤で、爽太くんが好きだけど彼女になりたいわけじゃないと言っていた。半分は本音だと思う。年齢や好み、立場を無視出来ないから。物凄く勝手な話だけど「コッチが納得できる恋愛をしてくれ!」という感じに近いと思います。

爽太くんがずっと片思いしてる事実に、原動力の沙絵子さんに、応援してるオリヴィエに、誰彼構わずイライラするのは、薫子の考えが共感を得られないからで。だからこそ「一般的=井上薫子」が他の登場人物を引き立てていたのは確かかと。


やはりフツーの人

結果、周りからの評価や必要性を感じたいのは何かしらの「コンプレックス」があるからだけど、薫子さんの正解に誰も共感しないから誰かの正解は自分の不正解だと否定してしまう。
人は、人に囚われて生きてるなーって薫子さんを見てると思います。それだけ他の人は自分を持ってるということでもあるんだけど。

何処で区切るか、決断するか、付き合っていくのか、はたまた見捨てるか。
分かっていても最終話まで、改めて楽しもうと思います!

憧れるでもなく、
憎むでもなく、
〝井上薫子〟は現実にも存在する誰かなのだろう。

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