自己分析


1.あなたは自己分析できていますか?

 近年海外へサッカー留学し、日本ではなく他国でステップアップしてプロを目指す日本人サッカー選手がどんどん増えている。
とにかくプロになりたい。上を目指したい。と思って海に渡る選手が多いが、上を目指すために最も必要なことといっても過言ではない『自己分析』について掘り下げていきたいと思う。

自分はこれまでのドイツでのサッカーやトライアウトを受けて、自己分析の重要性を常々感じてきた。

特にトライアウトでは、自分の長所、売りは何で、どうやってそれを魅せるかを理解していなければならない。
それを理解していても、その強みをそもそも魅せるチャンスがほとんどないような試合だってある。
もちろん自分より低いレベルのチームならベースが上回っていれば、チームからオファーをもらえるかもしれないが、自分と同等のレベル、もしくは上のチームに引っかかるためには、自分の武器をしっかりと理解し、常にそれを見せつけることが必要だ。

「自分の武器は〜です。」
と言える選手はたくさんいる。

でも、
「自分のその武器を見せるために〜をしている。」
と言える選手はそう多くない。

もっと言えば、
「そのために〜が必要で、〜を意識している。」
というところまで突き詰めなければいけない。

そんなものは当たり前だ、と思える選手は賢い。
きっと上に上がっていくための準備はできているだろう。

ただ、武器を魅せるのは最低条件だ。
次の段階は、自分の武器を魅せるためにいかに無駄を省いていけるか、が重要になる。

サッカーは、1人ではできない。
そんなのは当たり前。
でも、サッカーをしている人はわかると思うけど、1人でやってしまいたくなる場面がたくさんある。

そこで考えてみてほしい。

そのプレーは自分が本当に魅せたいプレーなのか、はたまた、自分が上手いことを魅せたいという自己満なのか。

その判断を、一瞬一瞬変わりゆく試合の状況下で瞬時にするのは、極めて難しい。
だからこそ、自己分析をして、常に自分をわかっている状態でなければならない

ドイツでサッカーをやっていて、5部や6部でたくさんの日本人サッカー留学選手を観てきたが、自分をわかっている選手はとても少ない。

でも、それはしょうがないと言えばしょうがないのだろう。

なぜなら、日本でプロになれず諦めきれなくて、ドイツにまで来てサッカーをやるようなやつらは、言い換えれば、ただの脳内お花畑の夢想家だからだ。

自分がプロになれなかったという現実を見れずに、多額のお金をかけて海外に渡り、またなれるかもわからないプロになるために、ごくわずかな可能性だけを見ているバカだ。

つまり、理想と現実を区別できないのである。

こういう人間にこそ、自己分析というのは難しいもので、自分のやりたいプレーやるべきプレー、もしくはやれるプレーの区別ができない。

自分はずっとメッシに憧れていた。
メッシになりたいと思って、メッシの動画をたくさん見たり、メッシを真似して練習をしていた。

小学校までならそれでいい。
でも、それは小学生までの話。

でも、自分もよくいるバカと同じで、過去のnoteを見てもらえばわかるけど、つい最近まで(ドイツに来てなお)メッシに憧れていた。

でもそんな選手は多いんじゃないか。

誰しもが夢みて努力すればメッシになれるんだったら、世界中で何百万人いや何千万人のメッシが生まれるだろう。笑

憧れというのは、自分にないものを持っているから憧れるのだ。


憧れと武器を同じにしてはいけない。
憧れは自分にないものであって、武器は自分にあるものでなければならない。



あなたは区別できているだろうか?

そのために自己分析というものがあるのだ。

さあ紙とペンを用意して、今ここで自己分析を始めろ。

ーここから先は、なら自己分析をどうすればいいか具体的な自己分析の方法それがもたらす未来について書いています。ー

本気でプロを目指したいなら、そして楽しいだけのお遊びサッカーを卒業したいなら、絶対に読むべきです‼️

ここから先は

5,029字

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?