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鍼灸師としてお灸の先生をしたおはなしの内容


トレーニングスタジオで

お灸の先生として講師を依頼され

しゃべってきました。



日頃普通に生活していれば、

鍼灸というものに出会っている方は

どちらかと言えばマイノリティだと思います。



例えば鍼灸で効果のある肩こりからくる頭痛であれば、





マッサージに行こう!


お風呂に浸かって揉んで寝よう。


姿勢をよくしよう!


ストレッチやってみるか!



ぐらいではないでしょうか?


そんな中、鍼灸師としてネックになってくるのが


はりは怖いよねー


お灸って熱そうw


ってな感じに思われていること。



意識高い系の人なら


東洋医学という言葉や


最近では美容鍼やお灸女子というのも


少しずつ世間に浸透しているのでは

ないかと思います。



まぁ、今回「お灸女子」というワードは

誰も聞いたことがないとのことでしたがw



今回は女性が8名と

薬学部の学生の男の子が1名に対して

お灸教室を開催しました。



鍼灸を受けたことがある人が3名。



片道約3時間の宮崎県北部に向かっている道中、

2つの物語を思い出しました。


脱線しますが小話ですw


一つは夏目漱石の「坊ちゃん」。




以前、「ADHDとカテゴライズ依存」の回でも
(https://note.com/ysksan1bangood/n/n183724d280ad)


冒頭の文章が自分と似過ぎている話をしましたが、




今回は坊ちゃんの赴任している学校の同僚の先生うらなりくん。



赴任先が今回行ったとこだったのですが、

「猿と人が半分に住んでる」

「山の中も山の中も大変な山の中」


と、まぁユーモラスにdisっておりましたw



もうひとつは種田山頭火の

「分け入っても分け入っても青い山」





熊本から日向路に抜ける道中に

詠んだ句とされています。


44歳の時に

波瀾万丈な家庭や出来事があり、

僧侶になることを望んでいました。


しかし、年齢のこともあり断られ、

人生の生きる目的を探しに旅に出ました。


流浪の旅の中で、

「俳人として生きていく!」


と決心した時に詠んだのがこの句です。


だいぶ脱線しましたが、、


そんな思い入れのある地で

今回、はじめてのお灸教室を

開催することになりました。



土地柄によって

性格や反応が様々というのは

色んな土地で働いた身としては

よく感じていたことでしたが、




今回は地域柄、全体的にお淑やかで

あまり積極的に反応がある感じでは

ないということは以前接して思ってたので


最初は

自己紹介からで少し自虐ネタを入れたり、

先程の漱石の坊っちゃんの話をしたり、

ある程度和やかにスタートしました。




まずは、お灸のはなし。


鍼灸は中国2000年の歴史の中にあります。

そしてお灸はよもぎの綿毛と呼ばれる

葉の裏にあるふわふわした

部分から作られます。



100㎏からわずか500gしか取れない

希少価値の高いものです。


お灸をツボにすえることよって

自然治癒力を高め、病気の症状や

カラダの不調を緩和する東洋医学の治療法です。



そして今でも、体に優しい医療として広まり

自然の力で副作用もなく、

カラダのバランスを整える

このお灸が注目されています。




鍼灸治療で使うツボ(経穴)の起源は

「手当て」から始まり、手を当てて

温めるとラクになることから、


患部以外の場所に手を当てても

痛みが和らぐ経験を経て、

皮膚と内臓の繋がりがあることが分かりました。


これによってツボ(経穴)が発見されました。



そして日本で昔からお灸が愛されてきたのは


湿気が多く、体内に水分が残りやすく、

自ずと冷えやすいことから、

お灸の熱を使って水分を飛ばし、

しっかり効果が出て日本人の体に

合っていることがわかりました。



東洋医学では、気・血・水を操ることで

カラダを診るのですが、



そんなこと言われましても

気?魔法使いですか?w



ってなりますよね?笑



ただ、日常生活で

「気を使う」

「気配り」

「気持ちが強い、弱い」

「気が重い、軽い」

「元気、やる気、勇気」

「気をつけて、気を引き締めて」

「気のせい、気がつく」



実はたくさん気を使ってるし、

たくさん気が動いているんです。




よく使うツボ


[足三里]

松尾芭蕉は40代で約2,400キロを

旅したと言われています。


『おくのほそ道』の中でこう記しています。


「もものひきの破れをつづり、

     笠の緒付け替えて

       三里に灸すゆる」




芭蕉は毎日の日課として

この足三里に灸をしていたのです。



このツボは胃腸に効果があり、

現代で胃薬を持ち歩くような感覚です。




[合谷]

目の疲れ、頭痛、鼻水、歯痛、

風邪の引き始め、肩こり、ストレス、

むくみなど、とにかく万能ツボ。




とりあえずここにやっとけば

元気になるだろうというやつですw

(おいおい鍼灸師w)



その後は、症状に合わせて

適切なツボをお伝えして

実際に体験してみました。



熱さを感じやすい人もいれば、

全然感じない人もいて、

本人に合わせてお灸の種類も

変えてみるといいと思います。




毎日のセルフケアや体調管理として


もっともっとお灸女子が

増えてくれれば、

鍼灸師としては嬉しいです。


最後はお灸の原材料でもある
よもぎ茶を飲んでお茶会をしながら
雑談しました。




今回は知り合いのトレーニングスタジオで

やったのですが、



例えばポップアップや

イベントにも呼ばれれば

飛んで行きますので

連絡してください!

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