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マンション思考のレールから外れてみる②

家づくりの過程をツラツラと書いている本連載(?)。第3回にも興味を持ってくださりありがとうございます。

前回から、もともとマンション購入を検討していた僕らが一軒家を建てることにした理由を書いていまして

・マンションは比較的「お金」資産減りづらいよね
・でも、〇〇歳をどんな空間で過ごすか、何を体験し何を思うか、という「時間」もまた資産だよね
・お金で〇〇歳の時間って買えないよね
・僕らは家をお金よりも時間の資産として捉えたい。そうするとマンションじゃなくてもいいと思えてきたよ

そんなことを書きました。

とはいえ、とはいえです。僕も不安を避けたいひとりの人間。やっぱりお金も大事だよなあ。ほんとにいいのかなあ。なんて思いも捨てきれない。

そんな不安も抱えながら、どうして一軒家購入を決め切れたか。今回も続けて振り返っていきます。

家に何を求めるか

・安全
・生活が楽な間取り
・見た目が好み
・便利な立地
・流動性が高い立地
・求めやすい価格
・地価相場が上向き
などなど

一般論はあれど結局、家へ求めること、すなわち家に対する価値観は中身も優先度も人それぞれ。

当たり前ですが、振り返ると、これら価値観・その理由を棚卸せたからこそ、決め切れたかなと感じます。と言ったところで、僕の家価値観と優先度、上からいくつかあげると今の所こんな感じ。

1. 安全
2. 家族の心身が健やかでいられる立地
3. 足元も長い目でも家計が安心な価格
4. 僕ららしいこと
5. その土地らしいこと
6. 作る過程を存分に楽しめること

反対に、家に必ずしも求めないことも書いてみます。こちらは順不同。

7. 駅近
8. 地価相場が上向き
9. 流動性が高い
10. すごく便利な設備
11. 流行っている見た目
12. 色々な決定や進行がラク

家作りの選択肢をこれら価値観に照らしたとき、ああやっぱり一軒家を作りたいなと決心できました。中でも特に強く影響したは、4.5.6.9でしょうか。(多いですね。一気に書きたいところですが執筆体力の都合から今回は4について書きます)

4.僕ららしさ

そもそも家に限らず僕らはこれを大事にしています。※僕ら僕らと言っていますが、僕は妻とふたり暮らし(今更)

大事にしようねとお互い言葉にし合っているわけでないですが、無意識にこの価値観を共有し合えているからこそ、幸せに暮らせている。振り返ると、僕らはあらゆるふたりの選択を、流行りや周りの声ではなく、自分たちの感じ方にまっすぐ向き合い、決めてきたなと思います。

例えば、家に置くもの、写真の残し方、着る服、一緒に作る料理、休日の過ごし方、贈るもの。色々なところに自分たちの感性から素直に湧き出た結果を降り積もらせていく。すると、何でもない毎日へ愛着が湧いてきます。毎日が小さな小さなたくさんの我が子に囲まれているような感覚です。

この愛着が大変な日を助けてくれたりします。どうしようもなく仕事が忙しいとき、ふたりで選んだ大事なお皿を洗う時間が、呼吸を整えリズムを取戻してくれたり。楽しい日がより楽しくなったりもします。トラベルガイドには載っていないけど、2人して吸い込まれるように寄ったカフェが素敵で、なんだか少しだけ誇らしくなったり。

前置きが長くなりました。振り返ると僕らは、僕ららしさが作り出す愛着に毎日を助けられていて、彩られている。なので、これから住む家も同じように、僕ららしく作り、愛着を持ちたいなと思うわけです。

そう考えたとき、家の全てに僕ららしさを注ぎ込める「一軒家を作る」という選択肢が、一際光って見えてきたのでした。

次回

こんなにもまとまった文章を書くことがあまりに久しぶりで、わずか3回目にして、世の物書きなみなさまに敬服しているところです。

変わらずの雑文を披露している中、ここまで読み切ってくだった皆さまには感謝がとまりません。

次回も続きを書いていこうと思います。

次回「マンション思考のレールから外れてみる③その土地らしさ(仮)」

読んでくださりありがとうございました。

西村

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