〈自由詩〉まだ
大丈夫かい、とは言えない
わたしは知っている
わたしの見えないところで
わたしに降りかかる弓と矢を
あなたは受けている
避けることもできずに
防ぐこともできずに
ただ傷を負っている
流れるのは涙か血か
わたしには見えない
つくられた影の中で
わたしは生きる
飛んで跳ねて踊る
本当は今
やっぱり明日
大丈夫だ、とは思えない
降り続ける弓と矢
あなたがいる
わたしは知っている
ありがとうとごめんの二択が選べない
傘の下、向こう側は未知の世界
分厚い壁、軽くはない
理由はいらない
扉はちゃんとある
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