〈自由詩〉「 」
自分が何をしなくても
誰かがつくった道がある
自分が言葉にしなくても
誰かが紡いだものがすでにある
僕の代わりはいくらでもいる
すぐに取って代わられる
僕は代わりになるのかい
君がいなくても
世界はまわる、歯車は重なる
壁の隙間を埋めるように
白紙に色をつけるように
君は笑う
時計の針を戻しても
自分が置き去りにされるから
ただ明日を待つ
ただ息をしている
こんなにも明るい空の下で
君にそばにいてほしい
こんなありきたりさを
ゆるしてくれよ
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