〈自由詩〉旅人の明日に

　旅の途中で 僕らは出会った
　それはどんな特別でもないさ

　風が吹くように 波が揺れるように
　僕らのほんの一瞬が重なった

　君のこと まだ知らないけど
　だからちょっと歌い合おうよ

　そうやって
　何回だって笑えりゃ楽しくなるよ
　それはどんな暗い風景もパッと照らせるよ


　なにか抱えて なにか手放した
　期待も不安も後悔も思い出も

　雨が上がるように 鳥が舞うように
　ほんの少しの勇気と思いを交わそう

　僕らは出会って 忘れてしまうかな
　別れが来るって 思い出すのかな

　君のこと まだ知りたいから
　今日のこと また伝えたいから

　でもだって
　何回だって笑えりゃ寂しくないよ
　たとえどんな遠くだって声は届くんだ


　さよならをいつものように
　またねきっと繰り返すよ say ハロー

　そうやって
　何回だって何回だって僕ら出会うよ
　それはどんな思い出だって上書き不可能さ

　いつだって
　何回だって笑えりゃ楽しくなるよ
　頭の中思い描いたら ラララ