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ビートソニック S660専用スタンドに無線充電のスマホホルダーを付ける

自動開閉&無線充電のホルダーが欲しい

HONDA S660に乗ってます。
スマホホルダー取り付けるためにビートソニックのS660専用スタンドを使っています。

ホルダー側はスマホ用、タブレット用、PND用など色々なタイプを選べるようになっていてよく出来たシステムです。
最近流行り(?)の自動開閉&無線充電対応のホルダーも出ています。
自動開閉で無線充電、ロマンですよね。

ただ、これが高い!しかもあんまりカッコ良くない!
故障の保証とかしてくれるんでしょうが、これならAliexpressとかで安く買って来る方が良い気がします。

なので、作りました。

1号機

これはこれでカッコいいかと聞かれると「う、うーん」と言わざるを得ないですが、ビートソニック純正より遥かに安いのでヨシ。
裏側はこんな感じで3Dプリンターで作ったボールジョイントを取り付けて、スタンドと接続しています。

ちなみに、ビートソニック純正ホルダーはL型フックと呼ばれるフックで接続していて意匠登録されています。
機能的にはこの形状をそのまま真似ればいいのですが、私はこのホルダーをヤフオクとかで売りたいのでパクるわけにはいきません。

http://www.beatsonic.co.jp/q-ban/
きっちり意匠登録されてる

そんな理由でボールジョイント接続を採用しました。
ヤフオク/メルカリに出品して、なんやかんや約20個ほど販売しました。
お買い上げ下さった皆様、ありがとうございます。
みんカラでレビュー記事を書いてくださった方もいらっしゃいましたありがたいです🙏

ただ、デザインがあんまり気に入っていなかったのもあって在庫が捌けた時点で終売にしました。

2号機

で、こちらが2号機です。
一目ぼれだったのですが、1号機に比べるとかなりスタイリッシュになったと思ってます。(探して来ただけだけど
ちなみに国内では流通してないはずです(当社調べ)。

1号機に比べると全体的にちょっと大きいです。

ジョイント取り付け位置も上の方にあるのでホルダーを上方にズラすためクランク形状を採用しました。

部品強度との闘い

1号機からの課題でしたが、3Dプリント部品は強度があまり強くありません。
折れ対策として出来るだけRを大きく断面積を稼ぐ形状に変更したり、

右が最終ver

念のため予備部品を同梱したり、「折れっちゃったんだけど~」と連絡頂いた方には対策部品をお送りしたりしていました。
2号機ではここをちゃんとしたいなと思って色々試すことになり、なかなか難産でした。

積層方向を変えてみる

かかる応力に対して強度が高くなる積層方向に変えてみます。

裏面のオーバーハングの荒れが売り物として致命的でした…。

アセトンで平滑化処理してみる

次に積層痕消しでよく利用されているアセトンでの平滑化処理をしてみました。

めっちゃヌルテカ

外皮が溶けて一体になる事でモノコックみたいにならないかな!と期待したのですが、テストしたら折れちゃいました。
あと経時変化でケミカルクラックが入るという話も聞き不採用に。

耐圧3Dプリント

有識者に相談すると、耐圧3Dプリントというのを教えて貰いました。

以下のようにパラメータを設定する事で積層間の隙間を埋めて強度を上げるという手法です。

  • 出力スピードは極力遅くする

  • 積層厚は極力薄くする

  • ノズル温度は極力高くする

  • 樹脂の吐出量は標準より多くする

ベッド側がちょっと荒れてる
でも結局折れる

強度は上がったような気がしましたが、やっぱり折れちゃいますね。
この辺、フォースゲージとかで定量評価したいんだけどなぁ。
どうしても感覚的になっちゃいますね。
(治具作って錘を使ってやる方法もあるけど、そこまでのやる気が…)

芯を入れたらいいじゃない

そもそも樹脂に強度を求めるのがいかんのです。金属に頼りましょう。
というわけで穴をブチ開けてネジをぶっ刺しました。

これで解決です。長い闘いだった…。

というわけで、2号機はヤフオクで出品しております。(今欠品してますけど)
苦労した割にはあんまり売れてないのでそのうち出さなくなるかもしれません。
気になる方はお早めに。次回は2022年1月入荷の予定です。


※こっちもレビューして頂いてます。おススメ頂いてます🙏


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