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変化を起こす仕事・会議の仕方を考えた時、あしたの寺子屋でも、有期のプロジェクトが自生する「ティール型組織」を改めて目指したくなった。


何度か、SNSで投稿していますが、今週末「未来の学びフェスinSapporo」というカンファレンスを開催します。オンラインで参加無料なので、「本気で北海道の教育関係者とつながりたい」という想いがある方は、ぜひ参加して下さい!

この中で、私は「教育現場を変えていくための、カイギとシゴトの進め方とは?」というセッションを担当しています。下記のようなステキすぎるメンバーの皆さんのモデレーターを務めています。

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荒井 優(札幌新陽高校 学校長)
小宮山 利恵子(スタディサプリ教育AI研究所所長/国立大学法人 東京学芸大学大学院教育学研究科准教授)
鈴木 健(学校法人角川ドワンゴ学園 キャリア開発部 PBL課長/起業部顧問)
入澤 拓也(北海道IT推進協会 会長/エコモット株式会社 代表取締役)
嶋本 勇介(株式会社あしたの寺子屋代表取締役社長/EDUFES北海道実行委員長)

自分自身、こういった方々のモデレーションを卒なくこなせる予感もなく、またせっかくなら自分自身が最高に学べる時間にしたいと思い、こんな問いを事前に投げてみました。

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「新たな変化や進化を起す際に、大事にしている仕事・会議の進め方を表す3つのKey Wordsは?」

この問いを、参加者の方々と考えてみることにしました。

イベントの前に出してしまいますが、登壇者の皆さんの3 Key Wordsは下記のとおりです。当日この背景などをお伺いしたいですね…!

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僕自身の事前に個人のSNSで投稿したところ、約15人の方がコメントやメッセージをくれました…。本当に皆さん優しい。思っていた何倍もコメントが集まったので、折角なら…ということでテキストマイニングツール(ユーザーローカル)に、集まったコメントを投下してみました。

その結果が、コチラ。(サンプル数が50程度なので、あまり正しい傾向見えなくてごめんなさい。)

●ワードクラウド
スコアが高い単語を複数選び出し、その値に応じた大きさで図示しています。 単語の色は品詞の種類で異なっており、青色が名詞、赤色が動詞、緑色が形容詞、灰色が感動詞を表しています。

全体.csv_wordcloud

●共起キーワード
文章中に出現する単語の出現パターンが似たものを線で結んだ図です。出現数が多い語ほど大きく、また共起の程度が強いほど太い線で描画されます。

全体.csv_cooccurrence_network

●2次元マップ
文章中での出現傾向が似た単語ほど近く、似ていない単語ほど遠く配置されています。距離が近い単語はグループにまとめ、色分けしています。

全体.csv_manifold_chart

個別で、明日から取り入れようと思ったコメントもご紹介します。

(プロジェクトの)難易度と成果(の出るスピード)の象限分け
※カッコ部分は、嶋本の想像

簡単にすぐ成果が出るものをやったほうがいいフェーズなのか?
それともじっくり時間をかけて、難易度の高いプロジェクトに取り組んだほうがいいフェーズなのか?を考えて、何に取り組むかの取捨選択が必要ですよね。

各議案ごとにしっかり締めくくる。(結論を出す,次の課題・アクションにどう繋げるかを明確にする。)

当たり前のことですが、「始めたら、終わること」が大事です。
これは、会議だけでなく、多くの人を巻き込んでいくうえで、「有期であること」の重要性を最近強く感じます。

部署でイノベーティブな事をしようと思ったら全業務の内10%ぐらいを変えれば良いんです。その10%を自分で引き受ければ前進できるんです。

変革を起こすことへの覚悟を感じました。言うは易く行うは難し。

スケール(ものさし)を変えて分析する

定期的に視点を変えるために、関わる人を変えたり、自分の物理的に暮らす・働く場所を変えることが大事だと思っていたので、印象に残りました。

他にもたくさんあったのですが、紹介はこの辺りまでで…。

さて、ここまで様々な人のコメントを有難く拝読する中で、思ったことと決意したことを書いていこうと思います。

変化を起こす仕事・会議の仕方を考えた時、あしたの寺子屋でも有期のプロジェクトが自生する「ティール型組織」を改めて目指したくなった。という話です。

様々な人たちの変化を起こす仕事や会議の仕方に共通していたのは、こんなことでした。

・大義を明確にすること
・小さく、早く、実践してみること
・役職や立場を超えること

これらを共通項として見た時に、これを、ルーティン業務も含めて全部買えるのは大変そうだけれど、期限が決まっているプロジェクトなら案外実装しやすいのではないか?と思いました。

プロジェクトマネジメント協会が制定しているPMBOK(第5版)の定義では、「プロジェクトとは、独自のプロダクト、サービス、所産を創造するために実施する有期性のある業務」とされています。なので、「有期の」というのは、不要なのですが、わかりやすいので付記しました。

有期で、しかも、小さく、それを立場をこえた様々な人たちが自発的に関わることのできる土壌をつくることが、会社で出来たら理想だと思ったのです。

例えば、美幌町で子どもたちに対して女満別空港から日本全国に国内留学するプランを次の夏までに作りたいってなったら、4か月限定で一緒に企画してくれるチームを集めるとか。

例えば、南部町で場所の立ち上げをするので、この町にゆかりのある人たちで子どもたちの学びの様子を外に広げるプロモーションビデオを作りたいとなったら、南部町に関わりのある転出人材と一緒に1-2か月だけのチームをつくったりとか。

それらの旗振りを、最初は株式会社あしたの寺子屋が実施するかもしれないけれど、そういったことも最終的には各地のプレイヤーが自発的にやっていくようになるとか。(実際にこういう風に自治しているフランチャイズの事業者もいるという話も本日お伺いした。)

そして、ここに関わった人たちが「生産者の声」のような形で、周りにも見えるようになっていく。

こうすることで、地域から出ていった人たちも、地域の中にいる人たちも、自分の強みを発揮し、地域から感謝され、自分の強みや地域の魅力を再認識するきっかけにできると思います。そしてこのプロセスは、なにより関わる側に学びがとても多いと思います。

ここで大事なのは、このかかわりが「有期」だということです。

ずっと関わってね、はやはり重いし、どこかで無理が来る。
(本当はずっと関わってほしいけど)

だから、例えば3か月間だけ。

その3か月間が、ずーっと続いていく人もいるかもしれないし、1階だけで終わってしまう人もいるかもしれない。でも、それでいい。

そうやって、大義と課題をベースに、短期間で、小さく、面白がりながら色んな人にとっての関わり代が見えるようなスタイルで、あしたの寺子屋を全国につくっていきたいと、ここ数日の様々な方々との対話から思いました。

様々な方との対話の中で、自分たちの目指す「ティール型」というものの解像度が上がってきたように思います。まだまだ深めていきます。

全国の多店舗展開や、伝統文化の伝承、インフルエンサー育成、ソシャゲ開発などなど、分野は全然違いますが、この辺りに詳しい方とぜひ色々話してみたいと思っているので、お知り合いがいる場合は教えて下さればうれしいです…!

読んでくださり、ありがとうございました。



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