中学の数学 整数(2)
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約数
今日できるようになること
自然数,負数,ゼロをそれぞれ判定する Python のコードを書ける
真偽
まず,Idle を起動します。
ターミナルに次のとおりタイプして,リターンを押します。
1 > 0
すると,次のように表示されます。
True
1 > 0 というのは,「1 は 0 より大きい」という文です。その文を Python が「正しい」文として評価し,True (とぅるー)と出力しています。True は「正しい」という意味の英語です。
次に,以下のとおり,タイプして,リターンしましょう。
0 == 0
結果,再び,次のように表示されるでしょう。
True
「0 == 0」は「0 は 0 と同じ値」という文です。「==」は数学でいうところの「=」です。0 は 0 と同じ値ですから,python は「正しい」と評価して,True を返しています。
それでは,次のようにタイプして,リターンを押しましょう。
-1 > 0
これは正しくないですね。Python も「間違っている」と判断して,False を返します。
False
False(ふぉーす)は英語で「間違っている」という意味です。
大小関係を表現する
大小関係を表す演算子を次に挙げておきます。演算子というのは難しい言い方ですが,演算をするための記号ぐらいの意味です。
a < b
a は b より小さい
a > b
a は b より大きい
a <= b
a は b 以下
a >= b
a は b 以上
a == b
a と b は等しい
a != b
a と b は等しくない
関数
ある数値を入れたら,それが自然数かどうかを判定する関数を作りましょう。
関数を図で表してみましょう。図1を見てください。
自然数とは,1 以上の整数のことをいいます。1 を入れたら(インプットしたら),それが自然数かどうかを評価して,自然数であれば True (正しい),自然数でなければ False(正しくない)と返す関数を作ってみましょう。
関数を定義するには,次の要素を書き出します。
これから関数を定義することを書く
定義する関数の名前を書く
インプットする変数の名前を書く
実際に書いてみましょう。定義する関数の名前は is_natural_number とし,変数の名前は n としましょう。どのような名前にするかは自由です。
def is_natural_number(n):
return n>0
今回,関数の名前を is_natural_number としたのは,is というのは python の関数名でよく,「判定する」関数の名前に使いますので,それに倣いました。natural_number は自然数 natural number からとりました。
変数の名前を n としたのは,数字のことを英語で number というので,その頭文字をとって n としました。
1行目,def からはじまります。def と書くことで,1. これから関数を定義することを書くことを python に教えています。
続いて,is_natural_number とあります。2. 定義する関数の名前を書いているわkです。
カッコのなかに n と書いています。3. インプットする変数の名前を書いています。
2行目に n > 0 とあります。自然数は 0 より大きい整数ですから,n が 0 より大きいのであれば,n > 0 は「正しい」と評価されるでしょう。その評価を return で返しています。返しているというのは,アウトプットしていることと考えてください。
インプットに 2, 0, -1 を入れた場合の結果です。
$ is_natural_number(2)
True
$ is_natural_number(0)
False
$ is_natural_number(-1)
False
自然数を判定するコードはかけました。それでは以下の演習に挑戦していましょう。
演習1
インプットされた変数 n がゼロであるか判定する関数を書きましょう。名前は is_zero としましょう。
演習2
インプットされた変数 n が負数であるか判定する関数を書きましょう。名前は is_negative_number としましょう。
自然数,負数,ゼロのちがいを確認したい人は次の記事を参考にしてください。
演習3
is_natural_number(1.5) とすると,True と返してしまいます。1.5 は自然数ではありません。この関数では,自然数かどうかをゼロより大きいかどうかで判断しているからです。どのようにコードを修正したらよいでしょう。
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