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[ R ] 棒グラフを描く

概要 この記事は,R を使って棒グラフを描く手順を説明したものです。初心者を対象にわかりやすく,説明することを心がけています。

棒グラフとは

棒グラフにはy 軸があります。

y 軸にはデータの量をとり,複数の条件間で量に差があるか確認する際に便利なグラフです。

具体例

総務省のまとめた「第49回衆議院議員総選挙年齢別投票者数調(抽出調査)」をみてみましょう。

18 歳から 80 歳以上までの各年齢の投票率を報告しています。この調査は抽出調査であり,実際の投票率とは厳密には一致しません。

Excel のデータが公開されていますが,このデータを用いて,R でグラフを作ってみました。

第49回衆議院議員総選挙年齢別投票者数調(抽出調査)

図1. 第49回衆議院議員総選挙年齢別投票者数調(抽出調査)

縦軸が投票率です。各年齢の棒グラフが並んでいます。どの年齢の投票率が高いか一目瞭然です。

R での作図

データの準備

投票率

# 投票率
ritsu <- c(50.35, 36.02, 33.06,31.96,33.08,34.64,35.68,36.16,37.32,39.64,41.33,42.24,43.28,44.03,46.0,45.47,46.01,47.55,48.41,48.79,49.56,50.3,50.97,52.93,53.46,54.46,55.6,56.2,57.0,57.27,57.81,57.94,58.32,59.24,61.7,61.33,63.29,63.45,64.74,66.16,66.18,67.33,69.32,69.81,70.2,70.63,71.55,72.12,72.66,72.11,72.91,72.28,73.16,73.18,72.77,74.01,73.21,72.57,71.54,70.99,70.18,69.09,48.51)

年齢

# 年齢
age <- c(18,19,20,21,22,23,24,25,26,27,28,29,30,31,32,33,34,35,36,37,38,39,40,41,42,43,44,45,46,47,48,49,50,51,52,53,54,55,56,57,58,59,60,61,62,63,64,65,66,67,68,69,70,71,72,73,74,75,76,77,78,79,80)

棒グラフを描く

barplot(ritsu, names.arg=age, xlab="年齢", ylab="投票率")

barplot() を使います。bar は棒,plot は示すというような意味です。棒グラフにして示すというふうに考えておいてください。棒グラフを作るための命令です。

第一引数(ひきすう)には量的データを入れます。各条件のラベルは names.arg で指定します。

xlab, ylab とありますが,これは x 軸のラベル(label),y 軸のラベル(label)のことです。xlab とみると見たこともない英単語ですが,x の labal の略だと思ってみると,親しみがもてます。

データを準備して,barplot。これだけで,美しい棒グラフを描くことができます。

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  • Garrett Grolemund (著)「RStudioではじめるRプログラミング入門」(オライリージャパン)

  • Hadley Wickham ・ Garrett Grolemund (著)「Rではじめるデータサイエンス」(オライリージャパン)

ネットにある情報を頼りに言語を学ぶには限界があります。それぞれ人の好みにもよりますが,数冊,体系的に詳しく書かれた教科書を手元に置いておくのが良いと思います。

ひとそれぞれの効率のよい勉強の仕方がありますから,自分にあった本を探すのがいいと思います。ただ,いい本は高い・・・

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