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ビートまりおの薄い本、みんな買え!

 早速朝ローソンに行って、買ってきた。(撮影は夕方)

 実況ツイは残したが、全体の感想をまとめておこう。
 クークリファン(狂ってる重いファン)として、この雑誌はどういうものだったのか。思ったことを書いておく。

 本編に入る前に一つ言わせてもらおう。

 「Vtuberビートまりおなんて興味ない、ビートまりおは音楽だけ作っていればいい」という人、ちょっと待て。
 「Beat鍵」時代から追っている人、ちょっと待て。

 この本はまりおさん初心者向けに書かれた本か? そうではない。
 古参ファンも、クークリファンにも配慮した細かいネタや情報がしっかり載っている。

 おっさんビートまりおが好きな人も、この本を買うべきだ。買わないと、あまねさんが下ネタ曲を歌ったのを聞きそびれるくらい損だ。

 また、ローソン限定ということでローソンに媚を売っているんじゃないか……という不安があるかもしれないが、ローソン要素は表紙と最後のコメントくらいでしか存在しない。
 ローソンは内容に一切関係ないので安心してほしい。

 さて、微ネタバレに注意。


Vtuberビートまりお

 当然だが、この本はVtuber専門の雑誌だ。故にVtuberとしてのビートまりおの側面がある程度強い。
 冒頭のプロフィールもVの姿が中心だし(厳密には混在している。身長は3Dの姿?)、年表もVになって以降の割合がそこそこ多い。
 機材も音楽制作よりも配信機材の紹介にとどまっている。

 なのでアレンジャービートまりおが好きな人、及びそちらに興味がある人は少し拍子抜けするかもしれない。
(私もSC88proとか出るかな?と思っていたら全く音楽方面が載っていなくて少し残念だった)

細かく正しい歴史

 撮り下ろしボイスや告知配信でもよく語っているが、年表の詰め込み具合はすごい。
 流石に上で書いた通り、Vを志すきっかけになった船長のスペルバブル配信以降の歴史が年表の1/3を占めているほど長いが、逆に残りの2/3はアレンジャー、及び一人の漢ビートまりおの歴史が詰まっている。

 個人的に嬉しかったのは、まりおさんの活動の原点の

  • CD「Necessary Noise 2」 初めてのアレンジ曲収録CD

  • 曲『約束 - HappyHyperStarmiX -』 「Beat鍵」にも収録されたBMS楽曲

  • 曲『Destined Marionette』 初めてのオリジナル曲。ビートまりおのテーマ曲

  • CD『Stardust Reverie』 初めての東方アレンジ曲収録CD

 について触れられていたことだ。
 「1998年11月18日の活動開始日からの歴史をしっかり裏も取ってまとめた」と本人が言う通り、過去の原点を黒歴史とせず、再び公にまとめてくれた。
 クークリファンとしてはこれだけで1000円以上の価値があった。
 おそらく、今この記事を見てる君のようにこれらの曲やCDの存在を知らなかった人(この雑誌で初めて知った人)が多いだろう。
(なにせ過去のサイトアーカイブを辿ったり、当時のブログを見たり、公式サイトのメインページからリンクが消えているページを見ないと手に入らない情報が大半)
 そういう人達にもこの原点のことは届いてほしい。

 まりおさん曰く、初稿では後半の1/3しかまとめられていなかったらしいが。これはまりおさんが監修を行って正解だ。
 Vtuberとしてのビートまりおなんて、まりおさんの活動全体や偉業から見れば、髪の毛程度でしか無い。

 流石に絵師時代は触れられていなかったが。

一問一答

 流石まりおさんと言うべきか。彼のことをよく知っている人間ほど、ニヤリとする回答が多い。
 失敗談は配信のCパートで語っていたし、得意料理も実家を知っていれば納得するし、尊敬する人も披露宴あまねりおを見ていればよく分かる。

 座右の銘は、かなりメン限配信や2軒目ラジオ、この雑誌のインタビューでも関連性のある話をよく語っている。

スケジュール

 本当に超過密だ。まりおさんの生態に興味がある人はじっくり読み込もう。
 だが、ここで着目したいのはスケジュール説明の文章だ。
 かつてブログやブックレットで見られたビートまりお節全開な文章がしっかり詰まっている。
 年表もまりお節は効いていたが、本領を発揮していない、あくまで匂わせ程度だった。

 だがこの部分は、良くも悪くも痛々しい、インターネッツのノリのビートまりお節で溢れている。言葉回しだけでここまでその人の文章を感じられるとは。

 ここは百聞は一見にしかず。読め。
 あとまりおさんは寝ろ。

活動道具

 ここはあまり特筆すべき点はない。一般的な配信者といった環境だろう。もっとも、配信が好きな人から見たら興奮する内容なのかもしれない。
 だが私はどちらかといえば音楽方面の機材に関心があったので、あまりここに関しては大きな感情を持たなかった。
 強いていえば、片手デバイスが欲しくなった。

CD

 商業で同人CDの紹介は割とまりおさんが嫌いそうな内容だが、しょうがないのかもしれない。
 紹介しているのは定番作ばかり。
 インストライクに始まり、あまねりお、オールナイツ、あまねりおぷらす、インターネットサバイバー……

 ちなみに紹介文はほぼサイトからの流用だ。書き下ろせ。()

インタビュー

 ここだけで一万円の価値がある。16Pという短いページながら、しっかりまとめてあるインタビューだ。
 こういう雑誌のインタビューは肝心な部分を聞かずに終わっていたりするので、このようにまとめてあるのはとても嬉しい。

 インタビューの価値が薄れるので詳しくは書かないが、まりおさんの原点や東方に至るまでの歴史、オリジナル曲をあまり出さない理由、あだ名だけ出る某船長、体の由来、配信でよく聞く質問の理由、父オザキとしての面……と多彩に書かれている。

 個人的には、やっぱりあの音楽がBEAT MUSICの名の通り音ゲー曲であることや、心の持ちようが非常に心に響いた。
 一つ気になったのは、あまねさんのことをいつも「嫁」と言っているためか、「妻」と紹介していることだ。何かこう、違和感がある。

 あと「3Dのモデリングが崩れてきた」はパワーワードなのよ。
 「# ビートまりお痩せろ」

撮り下ろしボイス

 隠しなので触れないようにするが、一つ言えるのは、からあげクンASMRや喧嘩を売る曲ではなく、ただのCDの後語りになっていた。
 それは安心できた。

 BGMが無いのが悲しいけども。

総括

 クークリファン、まりおねっつとしても大満足な一冊となった。16Pで1000円は高いが、少なくとも値段以上の内容だったと思う。
 クークリファンやまりおさんのファンは買っておいて損はない。
 特に年表の充実っぷりは引けを取らず、おそらくネットのどこを探してもここまでの年表はないだろう。全部の情報をまとめた年表もいつか作って欲しい。
 インタビューもまりおさんの考え方に迫れるので、クークリガチ勢は抑えておくべきだろう。
 同時に、まりおさんがしっかり監修をしていなかったらどんな内容になっていたかが恐ろしい。年表だってVtuber時代しか載っていなかったらしいのだから、それこそVtuberビートまりおから初めて知った人向けの本でクークリファン向けではない本になっていたのかもしれない。
 まりおさん監修をしていただきありがとうございます。

 まりおねっつとしてこの本は手放さない。何度もページがヨレヨレになるくらい読み込もうと思う。
 良い雑誌だった。みんなも買おう。

 ちなみにグッズもきちんと買うつもり。高いけどマットでも買おうかなあ。

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