Steely Danの魅力（US 70's Rock🇺🇸）

こんにちは、外もだいぶ暖かくなり過ごしやすい季節になってきました。感染症対策で色々と面倒なことはありますが、少しでも皆さんのストレスが軽減されたらいいなと思っています。私のストレス発散方法はもちろん音楽を聴くこと！これだけで満たされるなんて、どれだけ幸せな人生なのでしょうか（笑）

そんなことはさておき、今回は僕のお気に入りバンド「Steely Dan」を紹介していこうと思います。なぜこの記事を書こうかと思ったのかというと、最近やけにこのバンドのレコードが高騰しているからなんです。筆者は約2年前からレコード収集に勤しんでいますが、この2年間で価値は倍になっているのではないでしょうか！70・80年代の音楽が再熱しそうな予感がプンプンするので流れに乗りたいと思います。

目次
1.Steely Danとは？
2.音楽性の特徴と時代背景
3.筆者オススメのアルバム3選

1.Steely Danとは？

スティーリー・ダン（Steely Dan）はドナルド・フェイゲン（Donald Fagen：右）とウォルター・ベッカー（Walter Becker：左）を中心としたアメリカ・ニューヨーク発祥のデュオ・ロックバンドです。主に1970年代に多くのアルバムをリリースした後全世界において成功を収め、2001年には「ロックの殿堂」入りを果たしています。

デビュー作は1972年の「Can't Buy A Thrill」、有名なアルバムとしては、「Aja(邦題：彩〜エイジャ〜）」「Gaucho」といったところでしょうか。その他にも魅力的なアルバムを発表していますが、基本的には”知る人ぞ知る”バンドといったイメージがあり、全アルバムを網羅している方は少ないと思います。特に若年層の認知度は低いイメージで、筆者の同世代（20代前半）はあまり知っている人を見かけたことがありません。少し悲しいです。

筆者の親世代（50代）の方から聴いた情報ですが、当時から”おしゃれ”なイメージがあったそうで、歌詞なんかも少し斜に構えた感じの曲や、社会風刺を少し皮肉ったような歌詞が多く、現代にはあまり見られない非常に魅力的なバンドだと思いました。最近人気が出るのもよく分かりますね！

2.音楽性の特徴と時代背景

当バンドの音楽性ですが、これがまた面白い。
基本的なプレイスタイルはロックを主体にしていると思いますが、多様性に富んだ音楽性を持っています。ラテン音楽やR＆B・Soul、特にJazzのプレイ要素を多く組み込んだ曲構成が多いことが魅力の一つと言えるでしょう。時よりブラック・ミュージックのようなリズムを刻むので、多くの黒人ミュージシャン達に影響を与えてきました。

主にドナルド・フェイゲンがボーカルとキーボード・ピアノを担当し、ウォルター・ベッカーがギターを担当しています。しかし時よりサックスを吹いたり、ベースを弾いたり、、、特に楽器担当にはこだわらず様々な楽器を演奏することができるプロデューサーのイメージが強いです。2人はそういった実力を持ち合わせているので、80年代には個々で活躍するようになり、音楽家として大成しました。

アメリカ音楽の歴史における70年代の時代背景は、基本的にバンドの「プレイスタイル」に多様性が見受けられ、「Rock×他の音楽」という構成が多く感じることができるようになります。Steely Danは70年代の音楽性・プレイスタイルを作り上げた先駆けバンド・パイオニアなのではないか、ということが考察できますね。

3.筆者オススメのアルバム3選

①Steely Dan - 『The Royal Scam』（1976）

5作目のスタジオアルバムとなる本作は、邦題「幻想の摩天楼」として有名で、ゴールドアルバムも受賞した作品です。収録を行ったメンバーが非常に魅力的で、ギタリストにラリー・カールトン（フュージョン界で有名なギタリスト）や、ボーカルにマイケル・マクドナルド（元ドゥービー・ブラザーズ）など数々の大物スタジオミュージシャンを起用したことで知られています。収録曲は「滅びゆく英雄」「トルコ帽もないのに」など名曲揃いで必聴間違いなしです。ちなみに筆者はこのアルバムが一番好きです。（笑）

①Steely Dan - 『Katy Lied』（1975）

邦題「嘘つきケイティ」、4作目となるスタジオアルバムです。
フェイゲンとベッカーの2人が最も納得していないアルバムとしても有名で、音楽機材の設備不良や音質低下に不満があったらしいんです。とはいえ非常に良い曲が多く、特に「ドクター・ウー」は必聴なのではないでしょうか。サクソフォーンが感慨もないように聴こえると言われていますが、そんなことはないですね。とっても魅力的です。

①Steely Dan - 『Aja』（1977）

言わずもがなの名盤。Steely Danの代表作「Aja」。
「何がそんなに良いんですか」なんて思うでしょう。まず一通り聴いて見てください。飛びます。（笑）サクソフォーンとピアノ、ジャズの要素を含みつつ変調でロックな展開、そしてソウルフルなバックコーラスとリズムを刻んでいく、、、こんな名アルバムは今後出てこないでしょう！多様性と複雑性が入り乱れ頭の中が混乱しますが、ゆっくり紐解いていくと一つ一つの音が繊細で聴きごたえがあります。

最後に

どうでしょうか。今回は筆者のお気に入りバンドを紹介してみました。
少しでも多くの人に「Steely Dan」の魅力を伝えたいと思って記事にした次第です。伝わったでしょうか、、、

正直な話、Steely Danは有名なバンドで記事にするまでもないのではないか？と思いましたが、まだまだ知名度は低いと筆者は考えています。もはや音楽の授業で勉強しても良いのでは？とか思ったり（笑）

でも、人の聴いている音楽ってなんだかあまり興味が湧かないことが多いのはなぜでしょうか。もっと知ってほしいと思って記事にしながら、そんな心の中の矛盾と戦っています。
魅力的な記事ってどうやったら書けるんですかね、、、

ではまた。