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日誌「遠くの野外ステージからのものと思われる音」 #1157

それほどの回数ではないが、学生時代は屋外で飲むという謎イベントがあった。お店に行くよりもたいていは安価で済むし、何よりも無限に暇があったのだと思う。社会人になってからはそういう機会がなくなり、そのうちに例のアイツが蔓延して4年ほどが経過した。そして今日、私は屋外に戻ってきたのだ。というか、ウォーキングで通過している代々木公園の魅力に今更気がついた。好きな食べ物、つまみ、お酒を持って、レジャーシートを敷いてダラダラと過ごす。これが今日の絶妙な天気も相まって、とても気持ち良いものだった。もう少し暑くなると、ただしんどいだけになるだろう。

イベント広場ではラオスに関連するイベント“ラオフェス”が開催されており、最初にそちらも見に行った。近くなるにつれて、何らかの音楽が聞こえてくる。「ラオスの民族音楽?」と思いきや、若い男性たちが演奏する洋楽のカバーであった。もう1つの野外ステージでは、明らかにフリフリな衣装を着たアイドルたちが舞っている。このイベントの寛容さが沁みた。その後、公園のキャンプ地でまったりとしていると遠くの野外ステージからのものと思われる音が聴こえる。しかも、爆風スランプ。「これまた渋いコピーバンドだね」などと話して過ごしていたが、後にご本人だったことを知った。

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