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正誤判別問題攻略法【Mission 24】

▼早速,今日の Mission に挑戦しましょう!

=Mission【24】=

▼各設問に答えなさい。
[001] 次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[If] we should [give it up] now [is] the biggest decision [that] we have to make.(松山大学)

[002] [ ]内に誤りがある文を選びなさい。
 1. [During] class, the students sit at their desks.
 2. [During] the winter, our swimming pool has no water in it.
 3. The alarm rang twice [during] lunchtime.
 4. We stayed there [during] three months.
(日本大学)

[003] 次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
The most [important], [although], is to go over your notebooks before the exam more than once.(杏林大学)

▼解答・解説は下にあります。
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=Answer【24】=

▼今回も前回と同様に「セットで覚える紛らわしい表現」がテーマです。

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[1] ifとwhether

▼ifは名詞節・副詞節のどちらも作ることができる。whetherも名詞節・副詞節のどちらも作ることができる。
□ [if S + V]
 ① 名詞節:SがV~かどうか(=whether + S + V~)
 ② 副詞節:SがV~したら/SがV~して

□ [whether S + V]
 ① 名詞節:SがV~かどうか(=if + S + V~)
 ② 副詞節:SがV~であろうと

※名詞節のifと名詞節のwhetherは,意味は同じ(「~かどうか」)だが,名詞節のifは以下の場合使うことができない。
(a)[  ]が文全体の主語や補語の場合
(b)[  ]が前置詞の目的語の場合(※他動詞の目的語の場合は使える。)
(c)[  ]が直前の名詞と同格の関係にある場合
(d) 直後に〈to + 原形〉がある場合(※〈whether to + 原形~〉とは言えるが,〈if to + 原形~〉とは言えない。)
(e) 直後に〈or not〉がある場合(※〈whether or not〉とは言えるが,〈if or not〉とは言えない。)
⇒要するに,名詞節のifを使うことができるのは,if節が他動詞の目的語になっていて,かつ,to不定詞やor notが直後にない場合のみである。
⇒このことから,〈文頭の[If S + V]は常に副詞節を作る〉と考えることができる。

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[2] duringとfor(~の間に)

□ during~:~の間中ずっと/~の間に
※もともと〈dure(続く)〉の現在分詞が前置詞化した形なので,語源は「続いている間に」。
→during my stay(私の滞在中に) / during World War II(第二次世界大戦中に)など,「長さのある出来事」「動作を表す名詞」か,during those three years(その3年間)など〈定冠詞・指示代名詞 + 期間〉で用いる。
duringは〈「具体的な数字」を伴う場合,必ず定冠詞や指示代名詞が必要である〉と覚えよう。

□ for~:~の間
→forはduringとは逆に,特定の期間を指す場合(=定冠詞や指示代名詞で限定されている場合),原則として使えない。ただし,coming / following / last / next / past / 序数詞で限定されている場合はforも使える。

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[3] althoughとthough

□ although S + V~=SはV~だが(=though S + V~)
※althoughもthoughも従属接続詞としての用法は共通だが,以下の場合,althoughは使えない。
(1) 副詞(的用法)として用いる場合
ex) He couldn't pass the exam. He did his best, though.
(彼は試験に合格できなかった。もっとも,ベストをつくしはしたけれど。)
→この場合,He did his best, although.とは言えない。
→〈althoughの後には原則として必ずS + Vが来る〉と覚えよう。

(2) 譲歩/逆接のasの代わりに用いる場合
ex) Young though he was, the boy was very brave.
ex) Young as he was, the boy was very brave.
(その少年は幼かったが,とても勇敢だった。)
→この場合,Young although he wasとは原則として言えない(※ただし,近頃はalthoughを許容するネイティブスピーカーもいる)。

(3) evenが前についている場合
ex) Even though he has a reputation of being honest, I can't believe him.
(彼には正直であるという評判があっても,私は彼を信じることはできない。)
→この場合,Even althoughは原則として不可(※中にはこれを正しいとする人もいる)。

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[001] [If]→[Whether]
[002] 4.: [during]→[for]
[003] [although]→[though]又は[however]

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[001] このままだと[If~now]までがisの主語になりますが,名詞節を作るifは主語になっている場合使えないため,IfをWhetherに直します。
訳:私たちが今それをあきらめるべきかどうかは,私たちがしなければならない最大の決断だ。

[002] duringは「~の間」という意味の前置詞ですが,「具体的な数値」を伴う場合,定冠詞や指示代名詞が必要です。よって,4.のduringをforに直します。
訳:
1. 授業中,学生たちは自分たちの机に座る。
2. 冬の間,私たちの水泳用プールは中に水が入っていない。
3. アラームがランチタイムの間に2回鳴った。
4. 私たちは3か月間そこに滞在した。

[003] althoughは,thoughと違い,単独で副詞として用いる用法はないので,though又はhoweverに直します。
訳:けれども,最も大切なのは,試験前にノートを2回以上読み返すことである。

=Lesson【24】=

意味や用法が紛らわしい表現は,必ずワンセットで覚えておこう!


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