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正誤判別問題攻略法【Mission 21】

▼約1カ月ぶりの正誤判別問題攻略法です。早速,今日の Mission に挑戦しましょう!

=Mission【21】=

▼次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[001] Since we expected that it would be [a long journey] and it would rain [in the afternoon], [we suggested our children] that they [use a car].(近畿大学)

[002] He [said me] that he [would] help me in case [of] [an emergency].(関西医科大学)

[003] After he [described me] the situation, I [advised] him [to consider] applying to a [different] school.(慶應義塾大学)

▼解答・解説は下にあります。
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=Answer【21】=

▼今回の共通テーマは,一見すると第4文型〈S+V+IO+DO=IOにDOをV~する〉や第5文型〈S+V+O+C〉になれそうなのに,実はSVO(+M)の第3文型でしか使えない動詞です。

▼これらの動詞には伝達を表す動詞が多いのですが,伝える「相手」を目的語にすることができません。代表的なものは以下の通りです。なお,◎のついているものは頻出です。

□□ add + O + to ~=~にOを加える
□□ admit + O + to~=~にOを認める(白状する)
cf.) admit + O + to / into ~=~にOを入れてやる
□□ communicate + O + to ~=~にOを伝える
□□ compare + O + to ~=Oを~にたとえる/~と比較する
cf.) compare + O + with ~=Oを~と比較する
□□ describe O to/for ~=O(の特徴)を~に説明する
□□ explain + O + to ~=~にOを説明する(◎)
□□ forgive + O + for -ing~=Oの~を許す(=forgive + 所有格 +-ing~)
□□ introduce + O + to ~ =~にOを紹介する
□□ prove + O + to ~=~にOを明らかにする(証明する)
□□ request* + O + of ~=~にOを頼む
[注]*requestはV + O + to + 原形~が可能(つまり,SVOC文型になる)。
□□ say + O + to ~=~にOを言う(◎)
□□ suggest + O + to ~=~にOを提案する/暗示する(◎)

▼たとえば,「彼らは私たちにそこへの行き方を説明した」と言いたい場合,"They explained us how to get there."とは言えません。正しくは,

ex) They explained to us how to get there.

となります。

[001] [we suggested our children]→[we suggested to our children]
[002] [said me]→[said to me]又は[told me]
[003] [described me]→[described to me]

[001] suggestは〈suggest A to B=AをBに提案する〉という動詞で,SVOO / SVOC文型にはなれません。よって,提案する相手を示したいときにはwe suggested to our childrenとtoをつける必要があります。
訳:長旅になるし,午後には雨も降ると予測したので,子どもたちに車を使うように提案した。

[002] sayはSVOO / SVOC文型にはできない動詞です。また,sayの目的語になれるのは言う「内容」であって,言う「相手」を述べる時には前置詞toが必要です。よって,said meをsaid to meになおします。また,同じ「言う」という意味でも「伝達」を表すtellは伝達する「相手」を目的語に取ることができるので,told meと治すこともできます。
訳:彼は私に,緊急事態の場合には私を助けるつもりだと言った。

[003] describeは〈describe A to/for B=AをBに説明する〉という語法で,Aが長い場合,Aを〈to/for B〉の後に持っていくことがあります。よって,described meをdescribed to me(又はdescribed for me)に直します。ただし,この英文の場合,目的語はthe situationだけですから,he described the situation to/for meとしたほうがより適切とは言えます。
訳:彼が私に状況を説明したのち,私は彼に別の学校に申し込むことを考えるよう忠告した。

=Lesson【21】=

SVOO / SVOC文型不可の動詞の語法は空所補充でも頻出です。難しいですが,覚えてしまうしかないので,まずは設問に登場したものから覚えましょう!


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