![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/85971734/rectangle_large_type_2_2e5a4fde5dd2604142eedbaca9778c76.jpeg?width=800)
新学期開講と新刊発刊によせて
▼今日から9月。新学期の授業も本格的に開講しました。8月は前半3分の2が夏期講習会,後半の3分の1も原稿仕事や会議,動画の収録などであっという間に過ぎていきました。
▼そして,おかげさまで,8月27日には私の初の単著となる問題集『ぐんぐん読める英語長〔BASIC〕』が発売されました。
▼9月23日には『ぐんぐん読める英語長文〔STANDARD〕』も発売予定で,Amazon では既に予約を受け付けております(ADVANCEDは12月発売予定です)。
▼『ぐんぐん読める英語長文』は,大学受験における英文の「速読」について,真っ向から向かい合った問題集であると自負しています。実際,こうしたコメントを頂戴し,「我が意を得たり」と嬉しくなりました。
山添玉基先生@yamazoe_tamaki の『"ぐんぐん読める"英語長文BASIC』を池袋の三省堂書店で購入してきました。
— 佐竹良太 (@rs14031f) August 29, 2022
全ては山添先生の「まえがき」と最終頁の文に集約されています。どんなスライダーを投げてくるのかと思いきや、ゴリゴリ直球の本で、良い意味で裏切られました。 pic.twitter.com/XrrRH07Lsf
この本がいい所は3つある。一つ目は、頻出出典の英文がある程度の長さで読める所だ。この視点で著された大学入試問題集は無い。山添先生の長年の研究の成果であろう。
— 佐竹良太 (@rs14031f) August 29, 2022
二つ目の特徴は(おそらく予備校の現場で学生さんから数多投げかけられるだろう)『先生、ソクドクってどうしたらできるようになりますか?』という問いに対する、山添先生の一つの答になっているところだ。これに真っ直ぐ応えている問題集・参考書も皆無だ。
— 佐竹良太 (@rs14031f) August 29, 2022
三つめは、webを使って自分の読むスピードを計測できる仕組みを組み込んである点である。これは流石に時代だな、と思った。ぼくなんか安物だけどストップウォッチを買ってやったもんね^ ^
— 佐竹良太 (@rs14031f) August 29, 2022
▼本シリーズは「速読できるようになるためには,これだけたくさんのことをできなくてはならないのだ」ということを知ってもらうための本でもあります。手軽に速読できるコツを教えるものでもなければ,特定の英文にしか通用しない怪しげな受験テクニックを教えるものでもありません。正確に読むことが速く読むことにつながる唯一の道である,という信念に基づき,ただひたすらに,目の前に与えられたテクストと格闘するための問題集です。
▼しかし,私の中には,相反する気持ち,隠された「本音」があります。本書に引用された英文は,いずれも,大学入試で複数回出題された英文(又は,同じ出典から複数回出題されたもの)から選んでいます。文章を読み書きする「プロ」である様々な大学の教員が同一の英文(出典)を選んだということは,その英文(出典)は,受験生に読ませたい何らかの価値がある,と判断された文章だと言えます。
▼だとしたら,そんな良い文章を,受験勉強のためだけにただ「速く」読み散らかすようなことはしてほしくない,というのも,私の偽らざる本音です。たとえば,とても美味しい食事をただ早食いで食べ散らかすのではなく,その味わいも堪能してほしい,ということです。
▼本シリーズが,一人でも多くの高校生,受験生の皆さんのもとに届きますように。そして,たとえわずかであっても,読者の皆さんが「速く読む」ための礎となり,また,本文で引用した英文を堪能できますように。そう願ってやみません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?