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正誤判別問題攻略法【Mission 29】

=Mission【29】=

▼次の英文の[ ]内から誤りのある箇所を1ヶ所指摘しなさい。
[001] [He got] [to there] [in time] [for lunch].(大阪経済大学)

[002] My friends and I [stayed] behind after school to [study] [until] it was time for us to go [to home].(南山大学)

[003] My father [is scheduled] to [go to abroad] [on business] [next week].(桃山学院大学)

▼解答・解説は下にあります。
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=Answer【29】=

▼今回の共通テーマは「一見,名詞のように見えるけれど実は副詞」という単語です。頻出のものは以下の通りです。

[1] 家に/家で:home
⇒主に「移動(go / come / drive / bring / take / rush / return / flyなど)」を表す動詞や「滞在(be動詞 / stay)」を表す動詞とともに用いる。
ex) He might have taken my umbrella home.
(彼は私の傘を家に持って帰ったかもしれない。)
※be / stay の場合,イギリス英語ではat homeにする。
※home に所有格や冠詞がつくと,home は名詞になるので前置詞が必要。
ex) He went to her home.
[2] 海外に/海外で:abroad / overseas
[3] 下の階に/下の階で:downstairs
[4] 上の階に/上の階で:upstairs
[5] そこに/そこで:there
[6] ここに/ここで:here

▼これらの単語は,「~に/~で」の意味を含んでいるため,at / in / toなどを前につけることができません。ただし,「~から」の意味はないため,「~から」としたい場合は前置詞 from の助けを借ります。
ex) He is returning from abroad next Friday.
(彼は次の金曜日に海外から帰国する。)
⇒これがHe is returning abroad.だと「外国に戻っていく」となり,方向が全く逆になります。

▼なお,overseas / downstairs  / upstairs はいずれも語尾がsで終わります。入試では綴りが問われたこともありますから気をつけましょう。

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[001] [to there]→[there]
[002] [to home]→[home]
[003] [go to abroad]→[go abroad]

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[001] thereは「そこに/そこで」という意味の副詞なので,to thereとは言えず,thereに直します。
訳:彼は昼食に間に合ってそこに到着した。

[002] goとともに使うhomeは副詞なので,to homeではなくhomeに直します。
訳:私の友人たちと私は放課後,帰宅する時間になるまでずっと,勉強するために残っていた。

[003] abroadは「海外に/海外で」という意味の副詞なので,前置詞toと一緒に使うことはできません。よって,go to abroadをgo abroadに直します。
訳:私の父は,来週,仕事で海外に行く予定です。

=Lesson【29】=

「名詞のように見える副詞」に注意しよう!


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